神の御言葉は神の固有の言語である

 神の御言葉は第一に神の言語であり、ヘブル語、ギリシャ語、この地上のいかなる既知の言語でもありません。神の御言葉は神の言語であり、人のいかなる能力をもってしてもそれを知ることはできませんし、それを学ぶこともできません。今私が述べていることから、あなたは多くのことを聞いています。真理であると私が信じていることを聞いています――私はそれらが神の真理であると信じています――しかし、あなたは立ち去って、私が述べたことにある種の判断を下して、それっきりにしてしまいます。聞くことにより、また聞くことを通して何か別のことが起きない限り、肉体の耳で聞いたことよりも深い、そのさらに背後にあるものにもたらされない限り、そうなってしまいます。神ご自身から何かがあなたに臨まなければなりません。これが起きない限り、たとえあなたが何を聞いたとしても、それはほんの数時間、数日しか残らず、遂にはまったく消え失せてしまって、聞いたことに対するあなた自身の決定や判断しか残らないでしょう。神の御言葉は、私がそれについて述べていることや神について述べていること――自分は真理を話していると私は信じていますが――とは、何か大いに異なるものなのです。神の御言葉は奥義です。それは神の言語であり、神の言語を理解するには神から賜った何らかの能力を持たなければなりません。神の言語はこの世の外側にあるものであり、この世のあらゆる国民、言語、方言の外側にあるものです。それは何か異なる別のものであって、あなたは天から新たに生まれることによって天的な能力を受けなければなりません。そして、まったく新しい言語を、まさに初歩である天のイロハから学ばなければなりません。たとえ聖書を表紙から裏表紙まで知っていたとしても、神の言語の言葉を知らないことがありえます。聖書の中に神の言語があるかもしれませんし、確かにあります。しかし、神の言語は実際の文字や言葉の中に含まれているものではありません。神の御言葉はそうしたものを超えたものであり、神のより深い言語なのです。このまったく神聖で貴い書を読んだとしても、まったく神の語りかけを聞かないこともありえます。神の言語を聞くには、神の主権的働きが必要です。「イエス・キリストは神の御子である」と認識・識別することについて前に述べましたが、これもそれと同じでなければなりません。「これをあなたに啓示したのは血肉ではなく、私の父です」(マタイ十六・十七)。ですから、御言葉なる御方は御言葉として次のことを要求されます。すなわち、彼を識別するには、神の啓示というこの主権的働きが必要なのです。その認識は、以前引用した事例のペテロと同じように、束の間のものにすぎないかもしれません。そして、その受け手の内側に何か恒久的なことがなされない限り、なくなってしまうかもしれません。それは神の働きであるという事実は、人に責任を免れさせるものではありません。なぜなら、私たちは偏見を制することができるからです。聞いて受け入れようと熱心に待ち構えていることが、神と交わって活かされるうえで必要不可欠な要素なのです。

 神の御言葉の本質はその霊性、その霊的性質であって、その天然性ではないことがわかります。史的イエスがあなたを救うことは決してありません。復活・昇天して聖霊の力の中で到来されるキリストだけが、あらゆるものに効力を与えることができます。歴史的文書としての御言葉があなたを救うことは決してありませんし、何かを成し遂げることも決してありません。御言葉がその目的を果たすには、復活した主の御力の中で、聖霊の御力の中で臨まなければなりません。霊のものこそ神の真の御言葉なのです。「私があなたたちに語った言葉は霊であり、命です」(ヨハネ六・六十三)。「……文字からではなく、霊からです。なぜなら、文字は殺し、霊は命を与えるからです」(二コリント三・六)。御言葉が語られたとしても、神の働きがなければ、あなたはそれを聞くことはなく、すべてが無駄になってしまいます。ですから、キリストと十字架を宣べ伝えたとしても、それを人の知恵によって宣べ伝えたせいで、まったく効果がないこともあるのです。


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