神が一つの民を取り分けてご自分のものとされた時からこのかた、この民をひどく悩ませてきた問題がある。その問題とは、口では神の民であると言いながら、実はそうではない者たちが、自分たちの間にいる、ということである。この問題は次の御言葉が成就する時まで続く。「人の子はその御使いたちを遣わし、つまずきとなるものと不法を行う者とを、ことごとく王国の中から取り除かせる。(中略)その時、義人たちは彼らの父の王国で太陽のように輝くであろう」(マタイ十三・十四~四十三)。

 聖書は、毒麦と麦の混合をはっきりと述べている――信者たちの間に口先だけの者がいるのである。しかし、誤った指導を受けてきた生徒たちは、自己欺瞞の者や偽善者だけにあてはまる警告や勧めを、しばしば、神の子供たちにあてはめてきたのである。

 このような混合が存在する事実は、聖書を見ればよくわかる。(創世記四・三~五、出エジプト十二・三十八、民数記十一・四~六、ネヘミヤ七・六十三~六十五、十三・一~三、マタイ十三・二十四~三十、三十七~四十三、二コリント十一・十三~十五、ガラテヤ二・四、二ペテロ二・一~二を見よ。)

 聖書をざっと読んで、真の信者をたんなる形式主義者、偽善者、欺瞞の律法学者――彼らは、無代価の賜物としてすでに受けている救いを成し遂げるかわりに、救いのために働いているのである――の集団と区別している節を、すべて述べるのは不可能である。(ピリピ二・十二~十三とエペソ二・八~九を見よ。)以下の御言葉の比較から、その境界線がよくわかるであろう。

信者は救われているが、口先だけの者は失われている

真の信者


 「イエスは女に向かって言われた、『あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい』」(ルカ七・五十)。

 「そして彼らは、使徒たちの教えと交わりの中に、パンをさくことの中に、そして祈りの中に、堅くとどまり続けた」(使徒二・四十二)。

 「私の羊は私の声を聞く。私は彼らを知っており、彼らは私に従う。私は彼らに永遠の命を与える。彼らは決して滅びることがなく、また、彼らを私の手から奪い去る者はいない。彼らを私に与えて下さった私の父は、何ものにもまして偉大である。そして、誰も私の父の御手から、彼らを奪い取ることはできない」(ヨハネ十・二十七~二十九)。

 「父が私に与えて下さる者は皆、私に来るであろう。そして、私に来る者を私は決して拒まない。私を遣わされた父の御旨は、私に与えて下さった者を、私がひとりも失わずに、終わりの日によみがえらせることである」(ヨハネ六・三十七、三十九)。

 「そして、彼らが買いに行っている間に、花婿がやって来た。そこで、用意のできていた女たちは、花婿と一緒に婚宴の部屋に入り、そして戸が閉められた」(マタイ二十五・十)。

 「それは、イエス・キリストを信じる信仰による神の義であって、すべて信じる人に与えられるのである。そこには何の差別もない」(ローマ三・二十二)。

 「私たちは喜び楽しみ、神をあがめよう。小羊の婚姻の時が来て、その妻は用意を整えたからである。彼女は、光り輝く、汚れのない麻布の衣を着ることを許された。この麻布の衣は、聖徒たちの義である」(黙示録十九・七~八)。

 「私は良い羊飼いであって、私の羊を知り、私の羊もまた、私を知っている」(ヨハネ十・十四)。

 「しかし、神の土台は堅く据えられていて、『主は自分の者たちを知る』という句が証印として記されている」(二テモテ二・十九)。

 「まことに、まことに、私はあなたたちに言う、私を信じる者は永遠の命を持つ」(ヨハネ六・四十七)。

 「父よ、あなたが私に賜った者たちが、私のいる所に一緒にいるようにして下さい。この世の基が置かれる前から私を愛して下さって、私に賜った栄光を、彼らに見させて下さい」(ヨハネ十七・二十四)。

 「あなたたちのうちに良いわざを始められた方が、イエス・キリストの日までにそれを完成して下さると、確信している」(ピリピ一・六)。

 「しかし私たちは、後退して滅びに至る者ではなく、信じて魂の救いに至る者である」(ヘブル十・三十九)。


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