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 ある法則の働きの極端な例として、次のようなものがあります。詩篇の作者は荒野におけるイスラエルについてこう述べています、「彼は彼らにその求めるものを与えられたが、彼らの魂の中にやせ衰える病を送られた」(詩篇一〇六・十五)。彼らは手放すことを拒みました。彼らは欲しがったのです。神の「ノー」の前で「イエス」と言ったのです。「それを得ることにします」。「よろしい」と主は言われました――そして、彼らは得たことで敗者になりました。

 今も、ご存じのとおり、この原則は働いています。それは今日働いていないという確信は私にはあまりありません。教会の中で、キリスト教の中で、この世が地位を得ています。神の教会はこの世に出て行って、この世を取り込みました。教会はこの世の霊と結託しています。この世がキリスト教の中で大きな地位を得ています。このような言い方をすることを私は望んでいませんが、私たちは大いに忠実でなければなりません。おそらく、まったく気づかれていませんし、まったく認識されていませんが――神はそうであることを認めておられます――福音的キリスト教の中にすら、世の原則がたくさんあります。神の働きを行うために、霊的でないもの――名前、肩書、能力など――がたくさん持ち込まれています。好意を得るために、利益を得るために、密かに結託しています。こうしたあらゆることの背後には、別の霊――偶像崇拝の霊――があります。それが主の民を支配しています。さて、何が起きたのでしょう?主は、教会が望みのものを得るようにされました。そして、今日、教会はその力を失い、その地位を失ったと感じています。この世があまりにも大きな地位を得ているからです。得ることによって教会は敗北しました。これはきわめて明白ではないでしょうか?

 この原則は働いています――注意してください、もしあなたの心がなにかに向かっていて、主からの「ノー」を受け入れようとしないなら、この原則は個人的にも働くでしょう。あなたが固執するなら、あなたはそれを得るでしょう。あなたが主を脅迫して――たとえ脅迫の形を取っていなかったとしても――「主が自分にこれを与えてくださらないなら、あるいは自分のためにこれをしてくださらないなら、私は前進できません」と言うなら、もしそういったことを言うなら、主はそれをあなたにお与えになるでしょう。あなたがそれを得るようにされるでしょう。それはあなたにとって呪いとなるでしょう。アブラハムはイシマエルのことでそうしました――なんという呪いでしょう。原則があることがわかります。さて、要点はこうです。この人々は偶像崇拝の霊もしくは原則が、自分の生活に入り込むのを許しました。主は預言者を通して「早く目覚めよ」と嘆願されました。しかし、彼らは預言者の声に耳を傾けることを拒みました。そこで主は言われました、「よろしい、欲しいものを得なさい――遠くバビロンに行きなさい!」。彼らはすべてを失いました。


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