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子たる身分において彼と一つである

 「それゆえ、彼は彼らを兄弟と呼ぶことを恥とされません」。「見よ、私と、神が私に賜った子供たちを」。彼は下って来て私たちの人性を身にまとわれただけでなく、私たちを彼の神性の中にもたらして下さいました。なぜなら私たちは、実際に、彼を通して、「神聖な性質にあずかる者たち」だからです。彼ご自身の存在そのものが私たちの中に分与されます。そして、御父に対する彼の実際の関係に、私たちはあずかります。「行って、私の兄弟たちに告げなさい」と彼はマリヤに言われました。「私は、私の父またあなたたちの父、私の神またあなたたちの神のもとに行きます」。これは養子にされることではありません。出自不明な可哀想な子供が貴族の家庭に迎え入れられて、法的な息子・世継ぎになるのとは違います。そうではなく、その子供が再び生まれて、その貴族の家庭の血族になるようなものです。私たちは実際に神と同じ性質にあずかる者にされました。ですから使徒ヨハネは、私たちの子たる身分の深遠な現実を、素晴らしい言葉で見事に言い表しました、「見よ、私たちが神の子供たちと称されるために、何という愛を御父は私たちに授けて下さったことか」。それから彼は、「私たちは神の子たちなのです」と付け加えます。神の子と呼ばれて法的にそう宣言されるだけでなく、神の命と性質を受けたがゆえに、実際に神の子なのであり、私たちの主のまさに兄弟たちなのです。彼の人性において彼の兄弟たちであるだけでなく、それ以上に、彼の神聖な関係においても兄弟たちなのです。彼はこの権利にあずかる資格を私たちに与え、私たちをそれに相応しい者にして下さいます。彼は私たちを、そのための教育を受けていない不相応な立場に着かせるのではありません。私たちの輝かしい立場にふさわしい性質を私たちに与えて下さるのです。そして、私たちが完成されて輝かしい地位に着き、彼ご自身の似姿を反射して、御父の栄光の中で輝く時、彼が私たちをご覧になって恥ずかしく思う理由はまったくありません。

 今この時ですら、彼は全天全地の前で私たちのことを認めて下さり、私たちを兄弟と呼んで下さいます。ああ、これは最も低い神の聖徒にさえ、何と威厳を与えることか!彼は「私たちを兄弟と呼ぶことを恥とされない!」のですから、私たちはこの世の誤解を少しも気にする必要はありません。イギリスのある将校の話です。その将校は、目立たない地位から高い地位に昇進したせいで、仲間の将校たちから無視され、嘲られていました。彼らはその人の卑しい出生を忘れようとせず、冷たく無視して通り過ぎていました。それを聞いた彼の上官は、ある日、兵営の中に入り、その人の宿営に向かって行って、そこに腰を下ろし、しばらくの間、彼と話をしました。それから、上官はその人の腕をつかみ、将校たちの宿営の前を半時間ほど腕を組んで歩きました。上官が通り過ぎる時、将校たちは深い尊敬を込めて敬礼しましたが、この敬礼に上官の連れもあずかりました。それから、上官はその地を去り、将校たちは驚き謹んでそのあとを見送りました。その日を境に、この新しい将校は常に敬われるようになったのです。その上官は自分の部下を恥としなかったのです。

 このように、私たちの祝された兄弟は、私たちの親類であることを、天地の前で宣言して下さいます。このように、彼は私たちの祈りを御座の前にささげ、御父の御顔の前で私たちの名を認めて下さいます。そして、死すべき人の名を、この宇宙の最高法廷で誉れあるものにして下さるのです。


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