「聖徒たちの中にある彼の嗣業の栄光の富」「あなたたちも(中略)神の住まいのために(神の住まいへと)、共に建造されます……」。これが私たちの黙想の基礎となる新約聖書の御言葉です。しかし私たちは旧約聖書に向かって、これが歴代誌上の一七章の中に予表されているのを見ることにします。「ダビデは自分の家に住むようになったとき……」。ダビデに告げるよう主がナタンに言われたことを、あなたは御存じでしょう。しかし、それによってこの重要性は変わりません。それが意味するのはただ、ダビデ自身はその家を建てるのを許されなかった、ということです。そしてこれが明らかにされた時、主はとても貴く、とても恵み深いことをダビデに語られます。主はダビデに、主が彼に家を建てること、そして、主が彼の息子を彼の王座の上に永遠に確立すること、またそのような多くの恵み深い事柄を語られます。それを前にして、ダビデは主の御前で言わばひれ伏して、「私は何者であり、私の家が何だというのでしょう……?」と言います。その後、一八章が次のように始まります。「さて、この後、ダビデはペリシテ人を打ってこれを征服し、ガテとその町々をペリシテ人の手から取った。また、彼はモアブを打った」等々。

 さて、これはみな黙示録一二・一一と関係しています。「彼らは小羊の血のゆえに、彼らの証しの言葉のゆえに彼に打ち勝った。彼らは死に至るまで自分の命を愛さなかった」。これがこれにどう当てはまるのか、あなたには分からないかもしれません。しかし、すぐに分かるようになると思います。

 勝利者に関して今強調すべき一つの点があります。それは、勝利者の問題は心の問題である、ということです。勝利者に関して述べうることをすべて述べてしまったとしても、結局はこの問題に帰着します。すなわち、それは心の問題である、ということです。

 パウロによって書かれたエペソ人への手紙――私たちが読んだ句はその一つの見本です――と、ヨハネがパトモスでエペソ人に宛てて書いたメッセージとのつながりは、極めて明らかです。第一に私たちは次のことを見ました。すなわち、与えられたこの啓示の内容は、一言で言うと、彼らの心の目が知恵と啓示の霊によって照らされて、聖徒たちの中にある彼の嗣業の栄光の富を知ることです。黙示録二章のエペソへのメッセージは、「あなたたちはあなたたちの初めの愛を離れました。あなたたちがどこから落ちたのかを考えなさい」です。それは心の問題であり、この心の問題は主御自身にとって最も貴いものと関係しています。それは心を十分に、完全に、堅く、主の御心にとって最も重大なものに定める問題です。「聖徒たちの中にある彼の嗣業の栄光の富」というこのささやかな句ほど、これを十分かつ完全に示している句は聖書中にありません。主の心はこれに定まっています。これは主にとって貴いものです。勝利者は、自分自身の嗣業、自分自身の祝福、最高のものを大事にする立場を遥かに超えて進んでいます。大事なのはもはや事物や祝福等ではない地点に、勝利者は達しています。彼の前には一つの事しかありません。すなわち、主が要求しておられるもの、必要としておられるもの、望んでおられるもの、心を定めておられるものを、主が獲得されることです。私たちの嗣業ではなく、主の嗣業です。これが勝利者であり、それは心の問題です。それは神の権益を求めてねたむ心、神の全き御旨が表されて実現されることを求めてねたむ心です。勝利者の予型や現実を見る時は常に、これが勝利者を最も深く特徴づけているものであることがわかります。それは心の問題です。


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