過ぎ越し、紅海、ヨルダン川はみな、十字架の力の型であり、信者はこの力をますます理解するようになる。この第一のものは、世の滅びから解放する十字架を示す。これを見た信者は小羊の肉を食物とする。すなわち、その血によって自分を保護してくれるキリストから力を得る。この第二のものは、世の支配から解放する十字架を示す。信者はこれを理解し、今や、自分のためになされたことだけでなく、自分の内になされたことをも認識する。これにより信者は、自分がキリストにある新創造としてよみがえったことを見る。最後に、この第三のものは、肉の支配から解放する十字架を示す。今や信者は、自分自身の内に新創造があることだけでなく、さらに、自分の内にあるこの新創造は旧創造から分離されていることをも理解する。

 ヨルダン川徒渉と紅海渡渉との間の教理的並行性に注意せよ。しかし、経験上の進展にも注意せよ。両者とも信者の霊的死と復活を象徴しているが、後者はこれを強化している。後者では、葬られたものとよみがえったものとの間の実際的区別を維持しなければならない、という思想を示しているからである。紅海では、霊的死と復活のこの象徴は、イスラエルが大海の中に下りてそこから上ったことの中に見られる。パロとその軍勢の力はこの大海によって滅ぼされたが、彼らはこの世の支配の典型的化身である。しかしヨルダン川では、この死と復活の象徴――イスラエル人はヨルダン川を安全に渡った――の他に、彼らの新しい命が彼らの古い命から実際的に分離されたことを示す型が追加されている。というのは、ヨルダン川渡渉のとき、イスラエル人自身の型である、十二の石の記念碑が川底に埋められたからである。これはまるで、「荒野での肉の圧政は裁かれて終わったのである。これは、パロとその軍勢が紅海の中に葬られた時、パロの世的支配が裁かれて終わったのと同じである」と、今後見なすべきことを示すかのようである。次に、別の十二の記念の石が川底から取られて、カナン側の岸辺に置かれた。それは彼ら自身を示す型であり、彼らは命の新しさへとよみがえっただけでなく、彼ら自身の死んで葬られた自己から永遠かつ実際的に分離されたのである。


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