さて、魂は肉であり、魂は古いアダムである、と単純に言うことはできません。これは完全に正しくはありません。注意深くなければなりません。もしそう言うなら、魂を殺す路線上に乗ることになりますが、そうしてはいけません。魂自体は悪いものではありません。魂を持つのは悪いことではありません。魂を勝ち取らなければならない、と主は私たちに述べておられます。「忍耐によって、あなたは自分の魂を勝ち取ります」(ルカ二一・一九)。「私たちは退いて滅びに至る者ではなく、信仰を抱いて魂の救いへと至る者です」(ヘブ一〇・三九)。しかしそれでも、この戦いは魂と霊の間のものです。これから、堕落の性質がわかります。堕落とは魂が霊を侵すものだったのです。先の黙想では、人の魂への攻撃、すなわち、人の理性、願い、意志に対する攻撃に注目しました。そして、いかに人の理性、願い、意志が本来の立場から逸らされ、神から独立して活動・機能するようにされたのかを見ました。人には霊があります。そして霊によって、人は霊である神との交わりの中に入れられました。人は神を知りました。魂を通してではありません。この堕落していない状態では、人は理性を用いて神の御旨に関する結論に至ったのではありませんでした。座って、神の願いを理詰めで割り出したのではありませんでした。この堕落していない状態では、人は知覚し、感じ取り、直感的に理解しました。それで良心が起き上がって人を打ったのです。良心は魂の器官ではなく、霊の器官だからです。あらゆる問題に関する最高決定者である神を軽んじた時、人は神との交わりの器官を軽んじ、自分自身の魂に基づいて行動して、自分の霊を侵しました。人の中に生じたこの戦いは、それ以来ずっと続いています。人は自ら分かれ争う家であり、この家は立つことができません。あなたには、この一つのものの二つの面――魂と霊――があります。性質的に、人は今や本質的に魂の人です。新約聖書では、残念なことに、人は「生まれながらの人」と呼ばれていますが、この言葉は「魂的な」人であることを皆が知っています。これは魂によって、すなわち、自分自身の理性、識別力、意志によって支配され、動かされている人のことです。これがありのままの人の型です。そして、この人に対して、新約聖書は霊の人、「霊的な人」を置きます。こうして、一人の人ではあるけれども二人であるこの人たちの間でこの戦いが生じます。この戦いは魂と霊、霊と魂の間の戦いです。神からのものと、私たちの考えに逆らう神の考えに対する戦いです。(このような言葉を使ってもいいなら)神の理屈、もしくは私たちの理屈に逆らう神の理屈に対する戦いです。私たちの意志に逆らう神の意志に対する戦いです。私たちの感情、愛情、願いに逆らう、神の感情、愛情、願いに対する戦いです。この二つのものが今や入り込みます。再生されていない人の中にではなく、再生された人の中にです。いま述べているのはキリストの外にいる人のことではなく、肉的な人のことです。肉的な人とは、その内にまだ肉が残っていて、肉によって動かされているクリスチャンです。

 さて、魂は肉が宿る所であることがわかります。肉は(肉体的な意味ではなく)霊的な意味では、邪悪なものだからです。それは自己意志、自己決定の座であり、サタンによって動かされています。これが肉です。肉は御霊に逆らって欲望を抱くものです。新約聖書がどれほど肉を邪悪なものとして述べているかはご存じでしょう。肉は生まれながらの魂の中に宿っています。新生によって再び生まれた霊は、神からのものを宿すための器となります。

 さて、この戦いが始まります。「そんなことはよく分かっています。おそらく、私はこれまでこれをこのように分析して説明したことはないかもしれませんが、それでも分かっています!よく分かっています!」とあなたは言うでしょう。しかし問題は、多くの人がまだこれをくぐり抜けていないことです。彼らはまだその中にいます。私たちはまだこの地点に達していませんが、私は直ちに「この戦いが私たちの霊的生活全体にわたっていつまでも続くこと、私たちが始終この戦いの中にとどまることは神の御旨ではない」と言うことができます。これについては別の時に話すことにします。


オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館
オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館へ

コメント
トラックバック
トラックバックURL
コメントフォーム
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
全記事表示リンク
検索フォーム
個人のブログに関するリンク集
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

電子書籍
Glorious Secret
ジェシー・ペン-ルイス
「栄光の奥義」


The Cross of Christ
アンドリュー・マーレー
「キリストの十字架」


ランキングサイト
にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 聖書・聖句へ

人気ブログランキングへ ブログランキング

ブログのまどランキングへ ブログ王へ

ブログランキング【くつろぐ】

QRコード
QR
カウンター

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ