命の道の模範であるキリスト

 さて、これは私たちをキリストにもたらして、最初のアダムの立場とは反対の立場にある最後のアダムにおける命の働きを見させます。彼が取られた道を見させます。ああ、誘惑におけるサタンの目的を常に覚えておいて下さい。神の御子の場合もそうであり、私たち一人一人の場合もそうです。私たちはサタンの狙いを押さえなければなりません。主イエスの誘惑に関する私たちの解き明かしや説明の大部分は十分ではない、と私は感じています。究極的な点に至らずにいます。助けにはなるのですが、要点を外しています。主イエスに対するサタンの誘惑の支配的原則は死であり、それ以外の何物でもなかったことを私たちは悟らなければなりません。サタンは主イエスの命を狙っていました。主イエスが人の命になれなくなることを狙っていました。言わば、命の流れをまさにその源から止めることを狙っていたのです。誘惑の目的は常に命の問題です。サタンは死を狙っていました。そのため、御言葉はサタンのことを「死の力を持つ者」(ヘブ二・一四)として描写しています。死はサタンが神の子供たちに対してふるうものです。しかし、キリストの道を見て下さい。キリストの道は常に自己から、独立から、御父へと、神へと至る道でした。キリストの生涯で注目すべき素晴らしい点の一つは、如何に躊躇や保留をすることなく、彼が常に自己から御父へと向かわれたのか、独立するよう提案されても御父に依り頼まれのかということです。自分からは何もしない、が彼の生活態度でした。キリストの場合、これは不動のものでした。自己に諮らず、自己を顧慮せず、自己の意見、自己の願望、自己の意志はありませんでした。キリストの場合、常に「私の意志ではなく、あなたの御旨……」でした。「私がきたのはあなたの御旨を行うためです」「私はあなたの御旨を喜んで行います、ああ、わが神よ」。自己から、神に対する独立からかけ離れています。これがキリストの務めの始まりにおける誘惑のまさに核心であることがわかります。誘惑は神から独立して自分自身で、自分自身から行動することでした。しかし、彼はこの問題を常に一点に戻されました。神はこの問題に関して御旨を知らせて下さっています。神はこれに関して表明しておられます。こう書かれている、こう書かれている、こう書かれている。どの問題でも神が最終決定者です。私の便宜、私の慰め、私の昇進、私の益、私の自己実現、私の目的ではありません。私の命ですらありません。御父をおいて他にありません。

 キリストへの同形化が、愛する人よ、キリストにある命の法則の至高の要素です。これがキリストにある命の法則です――常に自己から、自分自身の魂から神へと向かうことです。自分自身の理屈、自分自身の願望、自分自身の意志から離れることです。これが神の御子の形に同形化されることです。これはとても実際的です。御子の形に同形化されるよう予め定められたことについて述べる時、これは何か秘密の、隠された、知覚できないものであって、自分の知らないうちに聖霊の御手によってなされることである、と私たちはおそらく思うかもしれません。しかし、そうではありません。神の御子の形への同形化は、断固たる選択、慎重な選択という道筋によります。神の御子を支配していた法則――常に自己から離れて神に向かうこと、知性・心・意志の独立からことごとく遠ざかって神へと向かうこと――に従うことによります。神はとても実際的な方法でこれを試されます。

 これは、ですから、「キリスト・イエスにある命の霊の法則」です。アダムとキリストの場合に見られる命の霊の法則のこの最初の点とは何でしょう?初期の、完全な、継続的かつ決定的な主への服従です。これが命の道です。サタンは「これは減少の道であり、制限の道であり、失う道である」と言います。神は「これは命の道である」と仰せられます。サタンの道は死の道であることが判明しました。命の道を取ることもできた者、神が定められた命の原則を確立することもできた者から、この命は断ち切られ、保留されてしまいました。神は主であり、主権者です。これは確立されており、疑問や疑いや議論の余地はありません。神は愛であり、神は真実です。これから髪の毛一筋ほどでも外れるなら、命から外れてしまいます。それが意味するところを把握して下さい。そうするなら、あなたは突き進んで命に至ります。


オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館
オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館へ

コメント
トラックバック
トラックバックURL
コメントフォーム
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
全記事表示リンク
検索フォーム
個人のブログに関するリンク集
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

電子書籍
Glorious Secret
ジェシー・ペン-ルイス
「栄光の奥義」


The Cross of Christ
アンドリュー・マーレー
「キリストの十字架」


ランキングサイト
にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 聖書・聖句へ

人気ブログランキングへ ブログランキング

ブログのまどランキングへ ブログ王へ

ブログランキング【くつろぐ】

QRコード
QR
カウンター

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ