神の性格に対する非難

 次に、さらなる点、隠された揶揄があり、それは二つのものについてです。第一に、神の愛に関する揶揄がありました。この誘惑の奥深くには、神の愛を疑うようにという誘いが秘められていました。愛することと被造物の益を気遣うこととを明言している神は、実は最善・最高・完全なものを差し控えているのであり、実は被造物の生活を不必要に勝手気ままに制限している、とほのめかしたのです。神は実は愛ではない、そんなことをする神は愛ではないから、というのです。さて、私が述べているのは、人はこれをすべて察知したということではありません。私が述べているのは、聖書全体と人の歴史全体がこれを立証しているということです。サタンが最初に仕掛ける基本的で狡猾な悪魔的攻撃は常に神の愛に対してであり、決してこの攻撃をやめることはありません。あなたも私もこの地上にいる限り、この点に関して誘惑されるおそれがまったくなくなることはありません。神は愛である、とあなたは私に告げることができるでしょうか?このことやあのことを見て下さい!それは制限以外の何物でもなく、あなたは本来持つことができるしまた持つべきものをすべて持っているわけではないのではないでしょうか?

 次に、それは神の誠実さに関する揶揄でした。つまり、神は真実であるのかどうか、神は本当に信頼できるのかどうかに関する揶揄でした。「神はそう言われたのですか……?」。さて、何が起きるのかわかります。誘惑のとき、神の善良さが常に非難されます。神の真理が常に疑問視されます。神の愛と神の誠実さを示す他のすべてのしるしが常にぼかされます。生きていて目を覚ましているすべての人への明確な答えは、「ああ、そんなことはありません!見て下さい、至る所見回して下さい。神の愛の証拠やしるしが至る所にあります。私には神の愛を示す証拠がたくさんあります。ただそれについて黙想すればいいのです。座ってそれについて考え、状況を判断すればいいのです」ということです。しかし、あなたたちのうちのどれくらいの人が試みの時にそうして、それにより逃れの道を見いだしたことがあるでしょう?試練、誘惑、圧迫、攻撃を受けているとき、それまでの祝福がすべてぼかされてしまう、というのは本当ではないでしょうか?どういうわけか、それらの上にかすみがかかってしまいます。濃霧と煙幕がかかってしまいます。そして、自分の現在の逆境と当座の困難しか見えなくなってしまいます。神と、その愛、その忠実さ、その真実さとに関する疑問で頭が一杯になってしまいます。最後の啓示の中でイエスが「忠実で真実な者」(黙一九・一一)と呼ばれているのはこれが理由である、と私は信じています。これは人による勝利の偉大な称号です。この勝利は人によるものであり、神の愛と神の真実さとに関する疑問を絶えず引き起こすサタンのすべての働きに対するものです。この称号の背後にはその基礎として、「私は死んだが生きている者である」といった御言葉があります。しかし、ちょっと待って下さい。「わが神、わが神、どうして私を見捨てられたのですか?」というこの叫びを聞いて下さい。それはキリストにとって誘惑の時、暗闇の時でした。キリストはそれからどうやって抜け出したのでしょう?「神の愛は破綻して神の真実さは頓挫した」というサタンの示唆をもてあそんで涵養した者として抜け出したのではなく、あなたや私には決して分からないこのような時に、サタンの示唆や揶揄の総計に打ち勝った勝利者として抜け出したのです。キリストは出て来て、忠実さと真実さというこれらの特徴の化身になられます。


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