公の神癒の務めの究極的目的は、人々の体を癒すことだけでなく、彼らの魂の救いのために彼らを神にもたらすことだった。魂の救いは体の癒しよりも無限に重要である。健康な体を得ても自分自身の魂を失うなら、それにどんな益があるというのか?

 ペンテコステの日以降、聖霊に満ち、信仰と神の力に満ちていた弟子たちは、病人のために祈り始めた。彼らは、人々を引き寄せ、それから素晴らしい愛という神の福音を人々に宣べ伝える手段として、神癒を用いた。リバイバルの火が諸大陸を一掃し、海を越え、至る所の島々を侵略したのも不思議ではない。

 これが神の計画だったことに、私の頭脳は少しも疑いを抱いていない。神は当時神癒を用いられた。当時神癒が合法的だった以上、今も神癒を神は是認しておられることは確かである。しかし数年後、ヨハネは彼の霊の中で、終末の時代に起きることになる悲劇を見た。彼がパトモスの孤島に座って、押し寄せる悲しげな海の波の音を聞いているとき、神は彼に輝かしく素晴らしい啓示を与えられた。その啓示は、かつて人に与えられた同様の霊的啓示をことごとく上回るものだった。ヨハネは、フィラデアルフィアの経験という山頂に立つ輝かしい教会――それを見るのは栄光であり素晴らしかった――が、敵の爆撃に圧倒され始めるのを見た。

 この砦に向かって軍勢を導いたのは色欲の悪魔ではなかった。フィラデルフィアのこの山頂を席巻したのは飲酒の悪魔や悪徳の悪魔ではなかった。地獄のこの兵士は何の武具もまとっていなかった。その代わりに、彼らは説教者という装備をまとい、彼らが語るときその舌を蜜の中に浸したのである。悪魔は理屈や知恵という自分の特使を遣わした。そして、その特使たちはこう宣言した、「フィラデルフィア、万歳、私たちは主の御名の中であなたのもとに来ました。私たちは、あなたが一度も発見したことのない真理の啓示者です。私たちは、あなたの知らない知識の布告者です。私たちは神の友であり、いっそう深い理解――あなたがこれまで理解したことのない御言葉の合理的解釈――をあなたに示すことを願っています」。

 フィラデルフィアは屈し始めた。それはすぐに祈りの集会を閉じて、科学に関する講演に耳を傾けた。次に、誰かが信仰を求めても、信仰は去ってしまっていた。光はゆるやかに消えて行き、新しい研究の道に容易に誘われていった。そしてとうとう、ラオデキヤの谷の中に落ち込んでしまった。それは昔の形式を保っていた。それは詩歌を歌った――それはかつてのような祈りを祈った――同じ種類の建物を建てた。しかし、何かがなくなっていた。あるいは、何者かを失っていた。それは聖霊の力と臨在であった。そのため福音主義は講壇を去り、理性が演壇の階段を登った。そのため信仰は評議員会から追放され、知性偏重主義が説教を始めた。そこに血による救い、肉体を伴う主の昇天、栄光の雲に包まれたイエスの個人的出現は一切なかった――そうしたものはすべてなくなってしまった。神癒に関しては、多少は存在していたとしても、それは過ぎ去りし時代のためのものだった。


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