気が狂っている若者の件で失敗した後、弟子たちは主に「どうして私たちには追い出せなかったのですか?」と尋ねた。その時、われわれの主は何と答えられたか?「あなたたちの不信仰のせいです」。献身すなわち神に対する絶対的な姿勢と信仰とは密接な関係にある。

 われわれは信者である人たちに向かって語っている。それゆえ、これは信仰の賜物の分与の問題ではなく、われわれがすでに持っている信仰を活用する問題である。信仰はどのように増し加わり、強められるのか?

 信仰に必要なものが三つある。自由、糧、運動である。

 信仰には自由が必要である。信仰を解き放つのは絶対的姿勢である。自分を全く主にささげるように導かれる時、われわれの信仰が解き放たれる。もしわれわれの目が単一でないなら、われわれの信仰は損なわれ、妨げられる。「互いに誉を受けながら、ただひとりの神からの誉を求めようとしないあなたたちは、どうして信じることができよう?」。単一で、健全な、二心ではない目に欠けていたせいで、信仰が不可能になったのである。

 「神は信頼できないと感じます」とある人は言う。なぜできないのか?神は信頼に足るのではないだろうか?「ああ、そうです。しかし、何かが私を引き止めているのを感じるのです」。それは、ダビデが次のように述べて言及したものではないだろうか?「もし私が心の中に不義を抱いているなら、主は私の言うことをお聞きにならない」(詩六六・一八)。何かを差し控えているおそれはないだろうか?光の中に持ち出して神に裁いてもらうのを恐れている疑わしいものが何かあるのではないだろうか?信仰が強められるのは「信じようと努力する」ことによってではなく、それを縛り続けている束縛を取り除くことによる。

 また、信仰には糧が必要である。神の御言葉は信仰の糧である。信頼するには、何か信頼に足るもの、信頼できる御方を信仰は持たなければならない。聖書は信仰の保証である。信仰がこの誤りなき保証によって常に占有されていなければ、信仰は弱く貧弱なものになる。飢えによって信仰が損なわれるおそれがある。われわれの思いが自分の方に向くおそれがある――神の御言葉よりも、自分自身の活動、自分自身の信仰活動で占有されるおそれがある。しかし、聖書の真理や聖書が啓示していることを信仰が把握するときはじめて、信仰は強められるのである。

 さらに、信仰には運動が必要である。信仰はみな、活用するために与えられる。信仰を活用しない限り、われわれは自分に信仰があるかどうかわからない。これは従順となって現れる。なぜなら、従順は活動中の信仰以外の何だというのか?信仰は自らが信じることを実行に移さなければならないのである。

 体も同じである。食物を摂るだけでなく運動もしなければ、われわれは無精で怠惰になってしまう。魂についても、霊的消化不良のようなものがある。われわれの実際的従順と信仰の勇気は、われわれの知識よりもかなり遅れているかもしれない。われわれに啓示される光に基づいて、絶えず踏み出そうではないか――すなわち、われわれの心の中に糧として与えられる真理を実行し、行動に移そうではないか。

 われわれの信仰が成長する時、われわれの力は増す。われわれの信仰の成長ほど、望みうる大きな祝福はない。なぜならこれには、われわれの霊的生活の他のあらゆる部分の幸福が含まれているからである。

 使徒はテサロニケ人たちのために「兄弟たちよ、私たちはあなたたちのために常に神に感謝せずにはいられません。また、そうするのが当然です。なぜなら、あなたたちの信仰が著しく成長しているからです」(二テサ一・三)と述べた。

 「あなたが信じる通り、あなたになりますように」。


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