「エペソ人への手紙」と「コロサイ人への手紙」

 これまで述べて来た短い概要を携えて、今、(いわゆる)「エペソ人への手紙」と「コロサイ人への手紙」という双子の手紙に記されている、二、三の追加的思想に向かうことにします。この二つの手紙が双子の手紙であることは極めて明らかです。この二つの手紙を読むとき、この二つの手紙はほとんど同じ主題を網羅しており、それぞれ強調点が異なるだけであることがわかります。そして、この二つの手紙を読むとき、途方もない事柄に遭遇するのです。

 第一に、この二つの手紙では、他のすべての手紙と同じように、十字架が基礎であることに注意して下さい。エペソ人への手紙は、「私たちは違反と諸々の罪の中で死んでいましたが、彼と共に生き返らされ、よみがえらされました」(二・一、五、六)と述べています。十字架がそこにあります。コロサイ人への手紙では、「キリストの割礼により肉の体を脱ぎ捨てて、バプテスマにより彼と共に葬られた」(二・十一、十二)と記されています――ここにも十字架が出てきます。十字架が基礎であり、十字架が重点です。十字架はローマ人への手紙から続く基礎なのです。

 次に、これを理解する時、あなたは二つの偉大な事実に出会います。「この二つの事実は、神がかつて示された事実の中でも最も偉大なものである」と言えると思います。この二つの事実は大いに素晴らしい事実です。ただし、私たちはこの二つの事実を、聖書で読んだ文字としてではなく、心で感得した現実として理解する必要があります。そのためには、何かが私たちに起きなければなりません。

 あなたはこれまで神の御言葉を読んでいて、圧倒されて呆然としたことはあるでしょうか?おそらく、極東で務めをしていた時に起きた面白いささやかな出来事を用いて、これについて説明することができるでしょう。ある日のこと、私は集会で話をしていました――もちろん通訳を通してです――すると、私の横で中国語に通訳していた親愛なる兄弟が突然、どうしようもなく笑い出したのです!そこに兄弟はいたのですが――笑いを抑えることができなかったのです。すると、人々がそれにつられて同じように笑い出しました!さて、この親愛なる兄弟は平静に戻ることができませんでした。戻ろうと努めてもがいたのですが、もがけばもがくほど抑えがきかなくなるようでした。少なくとも――私は何もおかしなことを言ったつもりはありませんでしたし、そのような笑いを誘うことは何も言いませんでした。私は待たなければなりませんでした。そして、「これは一体何でしょう?一体全体この笑いを引き起こすどんなことを言ったのでしょう?」と不思議でした。少しして、通訳の兄弟が少し落ち着きを取り戻したので、私たちは先に進んだのですが、またもや笑いが兄弟を捕らえ、兄弟は笑い出すのでした。このようなことが一度ならず起きたのです。

 そこで後で、その兄弟が一人でいる時に彼をつかまえて言いました、「さあ、兄弟、言って下さい。私が何を言ったので、あなたや人々は笑い出したのでしょう?何かあなたにとって、とてもへんなことや、とてもおかしなことを言ったのでしょうか?」。兄弟は言いました、「そんなことはありません、兄弟。決してそのようなことではありません。ただ以前見たことがないものを見ただけです。ただそれだけです。そのようなものはそれまで見たことがなかったのです!」。

 つまり、こういうことです。神の御言葉の中に何かを見る時、あなたは呆然とすることがありえるのです――それはあまりにも新鮮で、新しいのです!御言葉に慣れっこになってしまって、もはや御言葉を聞いても何も起きず、何も感興を覚えなくなってしまうことから、主は私たちを解放して下さいます。この親愛なる中国人の友人たちのように、私たちもそうでなければなりません。しかし、この話はついでの話です。この二つの手紙に来る時、私たちの目が本当に開かれているなら、私たちはいくつかの事柄を見るのです。それらの事柄は綿密に計算されており、私たちは息を飲んで、我を忘れてしまいます。それらの事柄は本当にとても素晴らしいからです。おそらく、私がそれに言及しても、あまりにも慣れっこになっているので、あなたたちはまったく感動しないでしょう。あなたたちはその文字はよく知っています。しかし、どうか主が、これらの文字の実際の衝撃力と意味を私たちに幾らかでも痛感させて下さいますように。そこで、エペソ人への手紙と称されているこの手紙の鍵と総計が何か、見ることにしましょう。


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