コリント人への第一の手紙

 さて、この十字架から放射される光線を何本か描いて下さい。最初の線はコリント人への第一の手紙に到達します。ここで十字架が適用されます。しかし今や、適用先はこの世の諸々の状況や教会外の諸々の状況ではなく、十字架と一致していない信者たちの間の諸々の状況です。使徒は十字架の意義を示します。十字架は、生まれながらの人、肉的な人、そのあらゆる働きに対して効力を及ぼすべきものであり、そのような人が神の民の間に存在することによって生じたあらゆる問題――第一の手紙の中に描写されている、分裂やコリント教会の恐るべき問題のその他の状況――に効力を及ぼすべきものです。彼は言います、「私はあなたたちのところに行った時、あなたたちの間で十字架に付けられたイエス・キリスト以外、何も知るまいと決心しました」(一コリント二・一、二)。ですから、ローマ人への手紙から発する最初の「放射」は、十字架の意義と合致しない教会内のあらゆる状況に対するものです。こうした問題が解決されない限り、神は建造にとりかかることはできません。

 この第一の手紙で、使徒は「基礎はすでに据えられています」とコリント人たちに告げていることがわかります。「私は賢い建築家のように基礎を据えました。そして、他の人々がその上に建てています。しかし、その上に何を建てるのか、各自は注意しなさい」(一コリント三・一〇)。この手紙の中に見られる諸問題は、すでに指摘したように、神がそれに対して「否」と言われるものです。神は言われます、「だめです、そうしたものを私の基礎の上に置いてはいけません。私の基礎はそれよりも尊い何かのためなのです。この清められた土地にそうしたものを受け入れることはできません――そうしたものは再びすべてをガラクタにしてしまうので、私たちはすべてを焼き尽くす働きを最初からやり直さなければならなくなるでしょう。なぜなら、十字架に合致していない働きは、たとえ誰の働きであっても、火や煙となって昇っていくことになるからです――後には何も残らないでしょう」。

 ですから、これがローマ人への手紙から届く、十字架の最初の到達圏です。十字架は主の民の間にある、神が意図された十字架の意義と一致していない諸々の状況に触れます。神はそのようなものに対してことごとく「否」と言われます。「私はそのようなものを私の基礎の上で用いるつもりはありません。そのようなもので建造するつもりはありません。それを取り除きなさい。その後で、私たちは建造にとりかかりましょう」。前の章で見たように、こうした諸問題はコリント人たち自身によって対処されました。火が彼らの間で燃えました――悔い改めの火、自己を裁く火、清めの火、砕かれた心の火が燃えたのです(二コリント七・十一)。何かが起きて、彼らはこうした諸々の問題を対処したのです。


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