この締めくくりの章では、イザヤの預言について少しばかりさらに述べることにします。まず第一に、これまで考えてきた事柄全体を要約して復習します。次に、エペソ人への手紙からコロサイ人への手紙までの中から、二、三の追加の思想を示します。

 心の中に一枚の絵を思い描いていただきたいと思います。まず第一に、ローマ人への手紙を背景として据えて下さい。次に、その上に十字架の絵を重ねて下さい。すでに見たように、ローマ人への手紙は十字架を示しています。十字架は神の道具であり、神の建造のために土地を清め、その偉大な建造物の基礎のための場所を用意します。この偉大な建造物は神の御思いと御旨の中に常にあったものです――それは教会のことです。

ローマ人への手紙

 ローマ人への手紙によると、この土地は最初とても多くのガラクタで覆われています。このガラクタの上に神は建造しようとはされませんし――建造することもできません。神はご自分の教会、栄光の教会のための基礎を据えるために、人の状況を調査されました。その結果、状況はあまりにも込み入っており、邪悪で、誤りと間違いだらけであることを、神は見いだされました。そこで、神は言われました、「この上に私の基礎を据えることはできません。これをすべて道からどけなければなりません。それに火をつけて、焼き尽くし、この基礎のために大掃除をしなければなりません」。そこで、このローマ人への手紙では十字架が導入されて、一方において十字架はこの状況全体を処置するものであることが示されます。それは何という状況だったことでしょう!この手紙の初めのいくつかの章では、何と恐ろしい状況が示されていることでしょう!十字架はそこに据えられて、この状況をすべて対処し、すべて取り除き、すべて焼き尽くします。十字架は、焼き尽くす炎が燃えている大きな青銅の祭壇のようです。あらゆるものを裁き、何ものも残すことなく清め、空っぽにし、空き地にします。

 しかし次に、他方において、神がその基礎を据えられたので、この手紙の残りの章では新たな展望が見えてきます。今や、神は何でも行うことができます。八章には多くの事が述べられているのを私たちは見いだしました。八章は神の永遠のご計画と予知について、神の素晴らしい御思いと構想について述べています。神は人々を選び、予定し、子とし、御子の形に同形化されます。被造物は腐敗から贖われ、神の子供たちは束縛から解放されます。今や、すべてが実現に向けて動き出したかのようです。なぜなら、十字架が道を清めたからです。

 ですから、これが思い描くようにあなたたちにお願いした絵図の最初の項目です。すなわち、十字架です。十字架は神の手段であり、他のあらゆるもののためにこの基礎を確保するものなのです。


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