これに対応する新約聖書の箇所

 さて、これまですべての文脈で辿ってきたのと同じ道を辿ることにします。イザヤの預言のこの区分、特にこの章は、新約聖書の対応箇所に通じます。これまで見てきたように、イザヤのこの諸々の預言の異なる局面や動きにはっきりと明確に対応している箇所が、新約聖書の中にいくつかあります。この六十一章に対応する新約聖書の箇所は、疑いなく、ガラテヤ人へのパウロの手紙です。この手紙の中から、いくつかの箇所を見ることにしましょう。それらの箇所がどのようにイザヤ書六十一章、御霊の油塗りを導入しているのかがわかるでしょう。

ガラテヤ人へのパウロの手紙

 「ただこの一つのことを教えて下さい。あなたたちが御霊を受けたのは律法の働きによるのですか、それとも聞いて信じたからですか?あなたたちはそんなにも愚かなのでしょうか?御霊によって始まったのに、今になって肉によって仕上げるというのですか?(中略)あなたたちに御霊を賜い、あなたたちの間で奇跡を行われた方は、あなたたちが律法を行ったからそうされたのですか、それとも、あなたたちが聞いて信じたからですか?(中略)キリストは私たちを律法の呪いから贖って下さいました(中略)それはキリスト・イエスにより異邦人にもアブラハムの祝福が臨むためであり、私たちが信仰を通して約束された御霊を受けるためです」(ガラテヤ三・二、五、十三、十四)。

 「あなたたちは子であるので、神はあなたたちの心の中に、『アバ、父よ』と叫ぶ御子の霊を送って下さったのです」(四・六)。

 「なぜなら、私たちは御霊を通して、信仰により義とされる望みを抱いているからです」(五・五)。

 「しかし、私は言います。御霊によって歩きなさい。そうするなら決して肉の欲を満たすことはありません。なぜなら、肉の欲するところは御霊に反し、御霊の欲するところは肉に反するからです。こうして、この二つのものは互いに相さからい、その結果、あなたたちは自分でしようと思うことができなくなります。しかし、もし御霊によって導かれるなら、あなたたちは律法の下にはいません。(中略)もし私たちが御霊によって生きるなら、また御霊によって歩もうではありませんか」(五・十六、十八、二十五)。

 「なぜなら、自分の肉に蒔く者は、肉から腐敗を刈り取り、御霊に蒔く者は、御霊から永遠の命を刈り取るからです」(六・八)。

 これはすべて御霊と関係していることに注意して下さい――これはもちろん、油塗りについて述べる別の方法に他なりません。今、十字架の道に続く一連の御言葉を引用することにします。

 「私はキリストと共に十字架に付けられました。にもかかわらず私が生きているのは、もはや私ではなく、キリストが私の内に生きておられるのです」(二・二十)。

 「ああ、愚かなガラテヤ人よ、十字架に付けられたイエス・キリストがあなたたちの目の前に公然と示されたというのに、誰があなたたちに魔法をかけたのですか?」(三・一)。

 「キリスト・イエスのものである人たちは、肉をその情と欲と共に十字架につけてしまったのです」(五・二十四)。

 「しかし、私たちの主イエス・キリストの十字架以外に、私には断じて誇るものがあってはなりません。十字架を通して、この世は私に対して十字架に付けられ、私はこの世に対して十字架に付けられたのです」(六・十四)。

 この「ガラテヤの諸教会への」短い手紙から引用した二つの一連の抜粋は、その二つの大きな主題が十字架と聖霊であることを明らかにしています。これはイザヤ五十三章とイザヤ六十一章の間の架け橋です。


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