砕かれることの価値

 効果的務めの第三の点は、砕かれることと弱さの価値です。

 「しかし、私たちはこの宝を土の器の中に持っています。それは、その力の卓越した偉大さが神のものであって、私たちからではないことが、明らかになるためです。私たちは四方から圧迫されますが、窮しません。途方にくれても、絶望しません。迫害にあっても、見捨てられません。打ち倒されても、滅びません。いつもイエスの死をこの身に負っていますが、それはイエスのいのちもまた、私たちの身に現れるためです。なぜなら、私たち生きている者は、いつもイエスのために死に渡されているからです。それは、イエスの命もまた、私たちの死すべき体に現されるためです。こうして、死は私たちの内に働き、命はあなたたちの内に働きます」(二コリント四・七~十二)。

 私たちは十八節まで読み続けなければなりません。この区分が伝えている真のメッセージは、砕かれることと弱さが持つ本質の凄まじい価値であることがわかります。それは効果的務めにとって決定的なものです。おそらく、私たちは元々、砕かれることや弱さをあまり重視しません。しかしここでは、それが大いに重視されています。「私たちはこの宝を脆い土の器の中に持っています」。使徒が事実上述べているのは、こういうことです。「私たちは砕かれた人であり、弱い器です。私たちの第一の特徴は、他のなにものにもまして、砕かれることに対する受容性です――私たちはまさに砕かれるために存在しているかのようです」。次に、「これには無限の価値があります」と使徒は述べます。

 コリント人への第一の手紙では、教会は砕かれていませんでした。教会は頑固で、自分を無傷なまま保とうと努め、高ぶり、裁き、冷酷で、不親切で、とにかく砕かれていませんでした。しかし今、第二の手紙を読んでわかるように、教会が柔らかさを帯びていることがわかります。教会は柔らかで――溶かされており――砕かれています!今なら「務め」について話すことができます。今なら「証し」について話すことができます。以前はそうすることはできませんでした。そうです、器が砕かれない限り、何も流れ出ることはできません。使徒は、「個人的には自分もそうでした」と言います。(もちろん、彼はそれとなく、これをコリントにある教会にもあてはめています)。私たちの弱さ、私たちが砕かれることには、極めて大きな重要性と価値があります。なぜなら、その時はじめて、真の宝が姿を現すことが可能になるからです。

 あなたは「証し」という言葉を聞いたから、「この証し」を話題にしておられるのでしょうか?あなたは「務め」に関する観念を得たので、「務め」を話題にしておられるのでしょうか?親愛なる友よ、聖霊はあなたや私の二人に言われるでしょう、「証しや務めが本物になるのは、それが砕かれた男女から発する時だけです」。これについて思い違いをしないようにしましょう。これが困難な道であることを私は知っています。しかし、これが唯一の道です。あなたも私も、この砕かれることやこの弱さについて幾らか知るようにならない限り、奉仕する資格はありませんし、「この証し」や「教会」や「この器」について話す資格もありません。

 これがイザヤ書で読んだ御言葉に、どれほどよくあてはまるのかがわかります。主は言われます、「私の家は万民のための祈りの家ととなえられる」(イザヤ五十六・七)――「いと高く、いと上なる者、とこしえに住む者、その名を聖ととなえられる者がこう言われる、『私は高く、聖なる所に住み、また、砕かれた謙遜な霊の者と共に住む』」(イザヤ五十七・十五)。主はへりくだったコリント人と共に、こらしめられたコリント人と共におられることがわかります。この第二の手紙には何か新しいことが記されています――第一の手紙にはなかったことが記されています。御霊の油、主の美しさを感じます。そうです、今や主がそこにおられます。なぜなら、彼らは砕かれたからです。主の油がとどまるのは、ただこのような男女だけです。彼らは弱くされ、砕かれ、空にされる経験を実際に通り、「肉に対する信頼」をすっかり失って、自分自身の力がなくなってしまった人々です。これが輝くための道であり、証しを回復する道です。


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