この基礎の上に建造することを神が許されないもの

 あなたがこの建造に至る時、真の戦いが始まります。「この基礎の上に建造することを神が許されるものとは何か?」ということが問題です。なぜなら、この手紙全体にわたって、延々と「否」が続くからです――神は様々な事柄に対して「否」と言われます。「だめです、私の基礎の上にそんなものを置かないで下さい。それを置く余地はありません。あなたは自分の全生涯をそれに費やすかもしれませんが、それは煙になって上って行くでしょう。それは私の基礎にふさわしいものではなく、主イエスの十字架にしたがったものでもないのです」。

 この手紙の中で神が「否」と言っておられるものについてすべて考えるには、長い時間が必要でしょう。たくさんあるものの中から代表的なものについて二、三点だけ触れることにします。「神はこの基礎の上にこのようなものを置くことを許されるのでしょうか?」という問いを念頭に置きつつ、この書を読んで下さい。その答えを見る時、私たちの反応は次のようなものであるに違いありません。「よくわかりました、この問題に対してただちに十字架を適用してもらいましょう。それをそのままにしておきたくはありません。さもないと、私たちは一生の成果が何もないまま天に上ることになるでしょう――この問題はそういう結果になるからです。十字架の働きを遅らせたり、拒んだりしたくありません。さもないと手遅れになって、私たちの一生の仕事も、私たちが全力を尽くした成果も台無しになってしまいます」。

(1)肉的性質

 三章から始めることにします。「兄弟たちよ、私はあなたたちに、霊の人に対するように話すことができず、肉の人、キリストにある赤子に話すように話しました。私はあなたたちを肉ではなく乳で養いました。なぜなら、食べる力があなたたちになかったからです。そうです、今なお、その力がないのです。あなたたちは依然として肉的だからです。なぜなら」――以下は肉的性質の描写です――「あなたたちの間には妬みがあるからです……」。たとえこれが私たちに対する裁きや罪定めだったとしても、これを尊重しようではありませんか。十字架に今ただちに来てもらった方が良いのです。「あなたたちの間に妬みはあるでしょうか?」。神は妬みに対して「否」と言われます。「私の基礎の上に妬みを置いてはいけません。私の基礎は十字架であり、十字架は妬みに対して『否』と宣告するのです」。

 パウロは続けます、「あなたたちの間には妬みや争いがあります……」。争い!私たちはこれについて徹底的に考えて、正直にこれと向き合わなければなりません。これはとても初歩的なことに思われるかもしれませんが、私たちはここでこの世や未信者に向き合っているのではありません。私たちはまさに教会の中に、信者たちの間にいるのであり、神の基礎が据えられている人々について取り扱っているのです。これらの人々は「聖徒として召され」(一コリント一・二)ています。つまり、神は彼らを彼ご自身の民と見なしておられます。そのような人々の間に争いがあるのでしょうか?神はこの基礎に基づいて、それに対して「否」と言われます。私たちの間に争いは見つかるでしょうか?何が起きるのか、あなたはご存じです。遅かれ早かれ、それは木、わら、刈り株として暴露されます――それがその値打ちです――そして煙になって上って行きます。

 「あなたたちは依然として肉的であって、普通の人のように歩いているのではないでしょうか?」。神の基礎の上を普通の人のように歩くことは許されません――断じて駄目です。神はこの基礎に基づいて、「普通の人のようであること」に対して「否」と言われます。「なぜなら、ある人は『私は……につく』と言い、別の人は『私は……につく』と言っているからです」。この「……」のところに自分で適当な名前を書き入れなければなりません。今日に至るまで数々の名前がありました。私たち自身の身近な所や、私たち自身の群れの中にも、数々の名前があります。この名前は私たちのクリスチャン世界に属するものかもしれませんし、歴史的な宗教上の名前かもしれません。「ある人は『私は……につく』と言い、別の人は『私は……につく』と言っています。さらに別の人は『私は……につく』と言っています」。彼らはみな、人間的えこひいき、人間的好み、人間的好き嫌いを表明します。これが分裂を生み出します。神は言われます、「だめです、私の基礎の上でそうしてはいけません。それは私の教会ではありませんし、私の建造物でもありません。私は決してそのような材料で建造しませんし、あなたたちもそうしてはいけません。あなたたちはそのような材料を用いて素晴らしい建物――あなた自身の作品――を造ることができるかもしれませんが、それはみな煙になって上って行くでしょう。どれほど多くのものを持っているように思えても、最後には何もなくなってしまうのです」。


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