十字架は神のために状況を安全なものにする

 さて、主の御腕があなたや私に現されたとしましょう。主の御腕が、自分の住んでいる地元や、自分の働いている職場や、自分のつながっている群れの中に現されたとしましょう。主が大能の御腕をもってやって来られ、繁栄と増し加わりによってこの御腕を示されたとしましょう。何が起きるでしょう?あなたは「これは自分にはあてはまらない」と感じて、これに同意しないかもしれません。しかし、まさにここで私たちの心は欺かれるのです。何が起きるか、お話ししましょう。あなたや私は脚光を浴びるようになり、それでふんぞりかえって歩くようになるでしょう。今や、それは成長し、拡大し、繁栄し、注目を集めるものになります。私たちは尻尾をいっぱいに広げたクジャクのように歩き回り、まるで――実際にはそうしなくても――「監督」「総支配人」等々と大きく記されたバッジを身につけているかのようでしょう!私たちはそのことについて話し始めます。そして、人々が自分のことを話し始めるなら、私たちは有頂天になるのです!

 これは限りなく危険なことです。神は、完全にご自分に属するものに関して、このような危険を冒すことはなさいません。主は状況をご自分にとって安全なものにしなければなりません。それは、彼が大能の御腕をのばして何かを行われるとき、あなたや私がその功績を自分のものにしはじめることがないためであり、私たちが覆い隠された民であるためです。

 この重要性はどんなに強調しても強調しきれません。おそらくこれが、キリスト教の歴史全体を通して流れている、主の御腕の現れの最も深い法則の一つではないでしょうか?最初、なぜあのような成長と拡大があったのでしょう?その後の世紀を通して、それに匹敵するものはありません。その理由は、教会が十字架につけられたキリストを神の知恵、神の力として宣べ伝えたために――世はそれを受け入れようとしませんでした――教会はむしり取られ、剥ぎ取られ、空っぽにされ、砕かれ、虐待され、傷つけられ、迫害されたからです。主の御腕はそれに対して現されたのです。教会は、この世に場所を得るために十字架のつまずきを避けようとはしませんでした。そうではなく、教会は十字架を宣べ伝えたのです。十字架につけられたキリストを宣べ伝えることを、教会は恥としませんでした。それにはあらゆる代価が必要でした――しかし、主の御腕が現されたのです。

 私たちに対する何と途方もない学課でしょう!

 イザヤ書のこの章に戻ります。この章は新約と神のすべての道の真髄であり、次のことを示しています。すなわち、主の御腕は、あの卑しめられ、空しくされ、さげすまれ、砕かれ、十字架につけられた、僕なる御方に対して現されるのです。これが永続的な法則です。これについて間違いがないようにしましょう――あなたや私に、独断の霊、自信の霊、「支配の」霊といったものがあるなら、主の御腕は現されません。しかし、主が剥ぎ取り、空にし、注ぎ出し、無に帰しておられるようであるのを私たちが見るとき、次のことは確かです。すなわち、彼は状況を安全なものにして御腕をのばせるようにするために、それを行っておられるのです。あなたはこれを信じるでしょうか?もう一度言いましょう――彼は積極的な神であって、消極的な神ではありません。ご自分から栄光を奪うものをすべて断ち切る働きを完遂成就することを許されさえするなら、彼は御腕をのばされるでしょう。あなたや私は、この類のものが自分の内にどれだけたくさんあるのか、知らないのではないでしょうか?「自分はまさにどん底に達しようとしている。もうおしまいだ。自分の内には何も残っていない」と私たちは思います。しかし、全体の状況が一変するなら――快方に向かって、拡大しはじめるなら――何が起きるでしょう?自分が再びしゃしゃり出てきます――私たちの執念深い肉がすぐに自己主張を始めるのです!十字架は大いなる掃除機であり、唯一の栄光の道です。


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