私たちの多くは主の民として、「今日、主に御力を示していただく必要が大いにある」ということに、おそらく同意するでしょう。これは個人的な告白かもしれません。私たちはみな個人的に、「主に生活の中で何かをしていただく必要が大いにあります――私の内に個人的に、そしておそらく私の務めにおいても、何か新しいこと、何か力強いことをしていただく必要があります」と言うでしょう。さらに、自分の連なっている信徒団体にもこのような必要――新しい方法で力をもって主に動いていただく必要――があることを、私たちの多くは告白するでしょう。しかし、私たちは範囲を最大限に広げて、「全教会、全世界で、主に何か力強いことを行っていただく必要が大いにある」と言えるのではないでしょうか?

 では、主の御腕は誰に対してそのような方法で示されるのでしょう?この問題についてさらに考える前に、ある仮想的な状況を示すことにします。

仮想的状況

 とても深刻な難病がある患者を苦しめているとしましょう――その患者は私たち自身、団体、教会、世界のいずれかです――そして、ある医者が診察します。その医者はかなりの経験と知識を持っており、少なからぬ権威を持っています。真剣かつ慎重な考慮の末に、彼はこの問題に関して明確な結論に達し、「自分には治療法があります」と言います。これについて疑問はまったくありません。しかし、幾つかの理由により、助けたいという彼の願いは相当な困難に直面します。

 第一に、彼は自分の治療法が心地よいものではないことを説明しなければなりません――その治療法は実に苦しいものであり、患者の好みとは正反対で、おそらくかなりの期間にわたって真実な協力とがんばりを必要とし、多大な忍耐と信頼を要求します。次に、彼は別の問題に直面します。患者はその治療法について前に聞いたことがあり、おそらく何度も聞いたことがあります。その反応は次のようなものです、「その治療法については何度も聞いたことがあります。それについてはこれまで何回も話題にのぼっています。先生はこれしか能のない一辺倒な方なのでしょう。もしかすると、先生は変わり者なのかもしれません。治療法を少し変えることはできないのでしょうか?もう少し快適な別の方法を用いることはできないのでしょうか?私たちはこの一つのやり方に縛られなければならないのでしょうか?」。反対がさらに強くなるとこうなります、「この治療法はあまり人気がないことをご存じでしょう。世論はこれを批判しています。これについては多くの異論があります」。

 こうした数々の問題に彼は直面します。彼はどうするべきでしょう?こうした阻害要因に譲歩して、治療を放棄するべきでしょうか?それとも、自分の仕事を続けるべきでしょうか?この問題を別の角度から見ましょう――患者の観点から見ましょう。この問題に関して、患者の態度は論理的にどうあるべきでしょう?それはこうあるべきではないでしょうか――「疑いもなく状況は深刻であり、とても込み入っています。代わりの案は何でしょう?何か代わりの案があるのでしょうか?別の方面に見込みや方法や方策はあるのでしょうか?公平かつ正直になって、この方法を徹底的に試してみるべきではないでしょうか?私は自分の状態の深刻さを切実に感じていて、世論や個人的な感情や反応、好き嫌いをすべて脇に置いて、これに打ち込む気があるのでしょうか?」。

 さて、これこそまさに私たちの置かれている立場です。神の民の霊的生活が抱えている大きな必要は、広く認知されています。それなのに、ありとあらゆる議論が飛び交っているのです。「この特別な事柄についてはかなり話題にのぼっています――それは何度も聞きました」、「この件では世論が大いに分かれています」、「それは全く気に入らない」というように。しかし、肝心な点は、第一に、「状況はとても深刻なので、あらゆる迷いを捨てて、その治療法を徹底的に試す必要があることを、私たちはわかっているのか」ということであり、第二に、「何か代わりの案はあるのか――これ以外の方法で、この状況全体が改善される見込みはあるのか」ということではないでしょうか?


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