共通する特徴

 さて、これらの事例の多くには、共通点がいくつかあることに注意して下さい。

 第一に、世の勢力が神に逆らって立ち上がったことです。この世の諸勢力が、主とその油塗られた方に逆らって、その頭をもたげたのです。

 第二に、主ご自身の民の弱さや背教という状況を通して、それには主の栄光と主の御旨が関係していたということです。イスラエルをエジプトに残しておくことは、主の栄光に反することでした。主はアブラハム、イサク、ヤコブと契約を結ばれました。この契約があるにもかかわらず、イスラエルの子たちをエジプトで束縛下にとどめておいて、彼らの力を悪の勢力に与えることは、啓示された主の御心の御旨に完全に反することでした。イスラエルをエジプトに残しておくことは、神の栄光にまったく反することでした。それは神にとって不名誉なことであり、啓示された神の意図に反することでした。主が御腕を現されたのは、彼ご自身の民の状況のためだったのです――このような事例が何とたくさんあることでしょう。

 次に第三に、この状況の中から一人の執り成し手が叫んだことです。例えば、モーセです。彼はエジプトにおける民の状況に関して、その状況の中から神に触れました。ダニエルと彼と共にいた数人の人たちも、バビロンでのこの状況の中から、神に叫びました。使徒の働きには、そのような祈りの集会について記されています――選民が復讐を求めて叫んだのです。その状況の中からの叫び――これが何度にもわたる神の介入に共通する特徴です。

 今日、これに関していくつか疑問が湧きます。この三点に関して、今日、過去のこれらの状況に対応する状況は存在しているのでしょうか?このような状況は今日存在しているのでしょうか?その答えは明白だと思います。世の諸勢力は主に逆らってその頭をもたげているのではないでしょうか?今日ほど、世の諸勢力が神の御座を攻撃している時は、かつてなかったのではないでしょうか?キリスト教の状況は主にとって不名誉なものではないでしょうか?主の真の証しは今日、啓示された主の御心に反する霊的状況に巻き込まれているのではないでしょうか?その答えもまた自明です。今日、この世を行き巡るなら、必ずこの二つのものに出くわして、圧倒されそうになってしまいます。悪のとてつもない力が、神に敵対しているのです!あなたはそれを感じ、それに出会い、それは至る所であなたに姿を現します。これは苦しいことなのですが、誇張せずに言うと、キリスト教全般の状況はそれよりもさらに苦しいものです。キリスト教は、神が御旨に関して啓示されたことと、大いに矛盾しています。時々、「キリスト教の最大の敵はキリスト教である」と言わざるをえなくなりそうになります。もちろん、私はごく一般的な話をしています。神の栄誉と栄光は今日、神の民の間の状況と深く関わっており、その状況は神にとって非常に不名誉なものです。今日、この二つの状況がまぎれもなくはびこっています。

 三番目の特徴についてはどうでしょうか?この状況の中から叫び声があがっているでしょうか?これについて多く述べることは困難です――おそらく、「はい」とも「いいえ」とも言えるでしょう。多くの神の子供たちの心の中で、「状況は正常なものではない」という感覚がますます強まりつつあります――「この状況は神が意図しておられる状況ではない」という真の感覚があるのです。そして、多くの人の心の奥底には、神の民の間の状況が何とか変わることを願う叫びがある、と私は信じます。みなが大体満足している一方で、ごく少数の人がちらほらと叫んでいます。中には、状況を認識・理解している叫びさえあります。その叫びは、「主はご自分の教会のために、今の状況とは異なる状況を望んでおられるはずです。この状況は決して神の水準にかなうものではありえません」という確信から生じた叫びです。もしかすると、私たちが予想しうる以上に、このような思いは強いものであり、その表れは大きなものなのかもしれません。主が何かを行うには、主はこのような叫びを得なければなりません。しかし、たとえそれがバビロンにいるダニエルと三、四人の人だけだったとしても、神にはそれで十分です。私はこの最後の点を大いに強調したいと思います。神に対する深くて力強い叫びが、緊急に必要です。いずれ、この点に戻って来ることにします。


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