今、新たな改革は必要なのか?

 もし新たな改革が必要だとするなら、その改革の性質はいかなるものなのでしょう?おそらく、最初の問いに答える最上の方法は、二番目の問いに答えることでしょう。それには、キリスト教の現状について見なければなりません。ここで言う「キリスト教」とは、一般的なキリスト教圏のことではなく、福音的キリスト教のことです。それを特徴付ける三つの主な要素があります。

 1. 教理の体系
 2. 分裂した宗派、分派、宣教団
 3. 働きの形式

1.教理の体系

 福音的キリスト教の大部分は、結晶化された一定の教理的体系に還元されてしまいました。その教理とは、キリストの神性、彼の贖いの死、彼の体を伴った復活、彼の昇天と高揚、それから――その時や方法についてはいくつか相違もありますが――彼の個人的再臨、聖霊のパースン、聖書の霊感と絶対的権威などです。

 即座に結論を下して、この先を読むことなく、出て行って私たちに関する誤解を広める人がいては困るので、直ちにこう述べることにしましょう。私たちはこのような教会の本質的教理を改革する必要性について言っているわけではありませんし、それを要求しているわけでもありません。これらの教理は正しい真実な基礎であり、支配的なものであって、純粋なまま完全に維持しなければなりません。しかし、こうした教理を擁護して言葉を尽くしたとしても、教会の霊の命と力というこの問題は一向に解決されません。正統性や「健全さ」が霊の命の印だったことは決してありませんでした。事実、「根本主義」は宗教裁判と同じように、冷たく、厳しい、残忍で、苦々しい、死んだものでありえますし、実際にそうだったこともしばしばです。根本主義の武器は完全に肉的なものであることがしばしばありますし、実力行使に訴えることも躊躇しません。これは極端な場合かもしれません。しかし、人々がこうした数々の真理を信奉していて、ここまで極端ではない場合でも、頑なさ、疑い、偏見、排他的精神を生み出す厳格な律法主義そのものに陥っていることがよくあります。多くの分裂がこれに続いてきました――そうした分裂は真理に忠実に従った結果生じたものではなく、ある特定の真理の何らかの面を強調したために生じたものです――重箱の隅をつつくようなことで分裂が生じてきたのです。これを述べる時、教会史の中で人々が真理のために大きな代価を払って戦ってきたこと、そして、これに関して忠実な人々のおかげで状況が救われたことがどれほどたくさんあったのか、私たちは決して忘れているわけではありません。ここでの私たちの論点は別のことです。キリスト教の教理はそれ自体が重要なものになってしまいました。そしてそのせいで、多数の不幸で不潔な必要のない要素がキリスト教の中で強固な地位を占めるようになりました。自分の教理を守るかわりに、真に霊的に価値あるものを失うのは、いとも簡単です。悪魔は長きに渡ってこの真理を破壊して偽りの教理を蒔く働きを行ってきましたが、私たちはこの悪魔の働きをよく知っています。私たちはこの信仰の本質的要素について証しする忠実な証し人に完全に味方します。教理の改革はさしあたって私たちの論点ではありません。論点は、教理の持つ地位や関係の改革です。どうか忍耐して最後までついてきて下さい。私たちの目的は偉大で決定的なものなのです。たとえキリスト教の教理や信条をすべて明確に述べて、人々がそれに賛同したとしても、それで必ずしも絶対的にキリスト教が確立されることにはなりません。「文字は生かす」よりも、「文字は殺す」がここでは真実です。真理とは別に、真理よりもさらに重要なものがあるのです。この別のさらに重要なものがなければ、真理そのものですらその正当な意義を失ってしまいます。この別のものについては、間もなく述べることにします。


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