ペンテコステとは何だったのか

 「ペンテコステ」や「聖霊のバプテスマ」が実際のところ何だったのか、私たちはこれまで恐ろしいほど理解していませんでした。外面的な付随物や効力が、その深い要素をあいまいにしてきたのです。私たちはそれを、活動、しるし、感情の波、興奮などといった点から解釈してきました。しかし、私たちに最も必要なのは、この「バプテスマ」の真の意味を知ることです。

 ですから、次のような包括的定義を与えることにしましょう。「聖霊のバプテスマとは、人生全体にわたって、また人生のあらゆる関心や活動にわたって、主イエスが絶対的主権者として無条件に抵抗を受けることなく王座に着くことである」。

 この定義の範囲内で指摘できる、一、二の特別な点があります。

 第一に、聖霊のバプテスマは主の聖さの中へのバプテスマです。それは火を伴うバプテスマです。この火は熱心としてではなく聖別としてまず解釈されなければなりません。ペンテコステは「天からの聖潔運動」でした。これがアナニヤとサッピラの恐ろしい事件の意義でした。聖霊によって確立される主のこの聖さが、人生のあらゆる局面や領域の中にもたらされなければなりません。霊、思い、体の中に、関係、取り引き、方法、手段の中にもたらされなければなりません。疑わしいもの、疑問のあるもの、あいまいなものなどは何であれ、聖潔の霊に反するものであり、敵対するものです。主の働きの領域でもこのようなことを言わなければならないのは不幸なことです。しかし、これについて述べる責任を私たちは負っています。

 第二に、聖霊のバプテスマはキリストの愛の中へのバプテスマです。これは「火」のもう一つの要素です。言うまでもなく、この愛は生来の暖かい心、度量の広さ、寛大さ、情け、親切な言葉以上のものであり、それとは別のものです。この愛は、「辛抱強く、ねたみません。嫉妬せず、ひけらかしません。もったいぶらず、高ぶりません。敵の間違いが証明された時でも、自分の正当性を喜びません。悪を暴くのにおそく、熱心に最善を信じ、決して自分の目的や利益を求めません」。この愛は、卑しめられ、脇にやられ、低くされるすべを知っており、自分の利益を放棄するすべを知っており、捨てられる時に耐え忍ぶすべを知っており、さらに多くのすべを知っています。聖霊だけがこの愛を与え、維持することができます。

 第三に、聖霊のバプテスマは諸々の時代にわたる戦いの中へのバプテスマです。宗教的な遊戯場や運動場の中へのバプテスマではありません。「支配たちや権威たち」、「この暗闇の世の支配者たち」、「天上にいる悪の霊の軍勢」に対する、凄まじい恐るべき血まみれの戦いの中へのバプテスマです。主のバプテスマの直後、御霊が彼の上に臨みました。そして主は御霊の働きによって、敵対勢力の首領との恐ろしい接触にただちに導かれました。教会もそうでした。キリストの中にバプテスマされる人もみなそうです。神に感謝します。カルバリで勝利が確立され、この問題は決着がつきました。しかし、戦いは続いています。この時代に最も深い神の働きを成就するには、尊い血の効能による万軍の主の霊の大能の力の付与――「御霊を通して、内なる人の中で(原文、中へと)、力をもって強められること」(エペソ人への手紙三章十六節)――が必要です。働くことのできない時、宣べ伝えることのできない時、「立って抵抗する」以外に何もできない時もあるでしょう。多くの人は活動できて何かを行える間は満足します。これは実際の罠になりえます。重要なのは霊的活力であって、忙しさはあまりたいしたことではないのです。


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