自分からのものは何もない

 キリスト者の完全!死すべき存在である哀れなわれわれが、何らかのことで完全になれるのだろうか?もし自分の良い働きによってそれを試みたり、自分で達成した義に信頼したりするなら、確かに不可能である。罪と自己に対する勝利の秘訣は、自分は何もできないこと、心の扉を広く開いてガリラヤ人なる御方を招き入れることしかできないことを悟ることである。

 その時、日々、御旨に服するにつれて、瞬間毎に、恵みを求めて彼に信頼するにつれて、キリストの命がわれわれにおいて、また、われわれを通して現れるようになる。その時初めて、われわれは真に彼の弟子であると言えるようになる。キリストだけが、われわれの内でキリスト生活を送ることができる。われわれにはできない!人生を麗しいものにするのは、彼の内住の臨在の麗しさである。彼は聖潔という霊的恵みを分け与えて下さる聖なる御方である。彼はわれわれの知恵ではないだろうか?われわれの聖別ではないだろうか?これらすべてが素晴らしい点は、彼に内に入ってもらう時、われわれは彼の完全さを得ることができるということである!自分の心と命をイエスに完全に明け渡すその日、人は完全になる!その時、降伏して明け渡された心と体を通して、キリストの命が流れ始める。そして、われわれの存在の全ての経路が、生ける水が流れる川床となる。これにより心は喜び、罪と自己に対する勝利が与えられる。

 この命を与える流れの中で、われわれの疑いや恐れはすべて洗い流される。彼は吹き荒れる嵐をわれわれから取り去ることはなさらないが、その嵐の中で御自身の平安をわれわれに与えて下さる。彼はわれわれの試練をすべて除くことはなさらないが、それを乗り越える恵みをわれわれに与えて下さる。この勝利は御力を証明する二つの証拠であり、自分の明日を恐れる邪悪な恐れを永遠に除き去る。われわれは彼を良しとし、彼もわれわれを良しとされる。彼はわれわれを吟味し、われわれも彼を吟味する。われわれが火の中を通り抜けて、その臭いや煙もない時、われわれが主を保つ時、主は常にわれわれを保って下さることを、われわれは証しすることができる!

 これが完全の秘訣である。彼の完全さにあって今日完全になる秘訣である!明日、彼に従ってそれまで知らなかった道に入る機会は全くない、ということではない。むしろ私は言おう。さらに豊かで深い神の事柄の中へと導く新しい道、新しい小経が、完全な献身と明け渡された意志の道を彼と共に従順に歩む者たちに拓かれるのである。

 彼がわれわれを御父にささげる時が来るまで、追い求めるべきさらなるものが常にある。これは結局のところ、喜ばしいことではないだろうか?さらなる愛、さらなる恵み、さらなる平安、さらなるイエス、さらに知るべきことやさらに学ぶべきこと、さらに見てさらに聞くべきことがあるのである。依然としてさらに追い求めるべきものがあるのである!

 もし今日の完全が明日のわれわれの完全でもあったなら、おそらくわれわれは霊的に怠けて、恵みの各々の手段を無視してしまうだろう。われわれは「とらえて」いただろう。「達成」していただろう。そして、恵みにおいて成長する可能性という道の終点に達して、われわれは希望の中に生きるよりは記憶の中に生きていただろう。だから、今日は新たな開始なのである!彼がどこに導くのか、われわれには分からない。彼の素晴らしさのどんな新しい幻が心を喜びで満たすことになるのか、われわれには言えない。一つのことはわかっている。彼は幸いな驚きに満ちているので、われわれは彼の御業に対する驚嘆と驚きに満たされるのである。


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