キリスト者の完全とは何か?

 これを読んでいるとき、あなたはすでに、この教理とあなた自身の経験との間の隔たりを感じているのではないだろうか?おそらく数年にわたってあなたは、あなたの主はあなたのためにあなたがかつて受けたものよりも優るものをもっておられる、と信じてきただろう。そして、あなたの心は、狩りで熱したときに心が水流をあえぎ求めるように、神を切望してきた。

 あなたは自分の救いを疑っていない。キリストの十字架の力をあなたは知っているからである。「十字架のキリストをあなたは愛している。しかし、あなたは涙声で歌う、『ああ、キリストよ。もっとあなたを愛せますように!』と」。そして、あなたは聖霊の働きによってキリストにあるさらなる高みへともたらされることを待ち望んできた。落胆してはならない。おそらく、あなたは自分が思う以上に、あなたが求めるものの近くにいる。おそらく、あなたは天の辞書によって定義されている「完全」にとても近い。この定義は、しかし、あなたのキリストを拒絶して救い主の愛を何も知らないこの世の、あざ笑うかのような解釈とは異なる。

 しばらく前のこと、私がキリスト者の完全について説いた説教の後、ある懐疑論者が私に近づいて、「あなたは完全な人ですか?」と言った。私が何と答えたのか、あなたには分かるだろう。「それでは」と彼は尋ねた。「あなたは自分が到達していないことについて説いているのですか?自分が経験していないことを、あなたは決して説くべきではありません!」。どうして説いてはいけないのか?私は一度も天にいたことはないが、天について説いている。地獄を見ることはないと思っているが、地獄について説いている。死んだことは一度もないが――日毎に罪と自己に対して死のうとしていることは別である――復活について説いている。私は私の救い主の栄光と麗しさについて説いているが、顔と顔を合わせて彼と会う日を依然として待っている。

 千年王国で御座に着いて統治するイエスについて私は説いているが、あらゆる罪と流血を犯しているこの今の悪しき世が、われわれがイエスを王とする時の平穏に満ちた静けさの中に入ることは確かにない。罪深い人々があざ笑っても、われわれはこの主題を避けるべきではない!議論に答えるのは可能だが、嘲る者たちに返答するのは難しい。キリスト者の完全という聖書的標準を掲げる時、世人や信仰を告白するクリスチャンたちからわれわれが受けるのは、嘲りではないだろうか?

 すでに説いたように、聖書は「完全」を命じている。その例を与えており、それに関して約束している。しかし忘れないようにしようではないか。命令する時は必ず、神は適切な恵みを与えて下さるのである。あなたの上に要求が課せられても、あなたのために恵みが用意されていて、あなたがその要求に応じるのを助けてくれる。ハレルヤ、これによりわれわれは勝利する!どの命令の背後にも約束がある!「全世界に出て行って、すべての被造物に福音を宣べ伝えよ」という命令を読め。それからページをめくると、「見よ、私は世の終わりまで常にあなたたちと共にいる」という約束を見出す。

 命令がある時は必ず約束もある。約束なしに命令を行うことはできない。ここに命令がある、それを読め。「病人を癒し、死者をよみがえらせなさい!」。しかし、ページをめくってもう一つの面を見ない限り、われわれは無力である。「聖霊があなたたちの上に臨んだ後、あなたたちは力を受けます」。約束が命令を行えるようにするのである!約束がなければ、命令を行うことはできない。キリスト者の完全についても同じである!

 もし命令しかないなら、われわれは無力さのうちに座して、「主よ、あなたはあまりにも多くのことを求めておられ、行うのは無理です」と叫んでいただろう。しかし、主が「彼を受け入れた者、すなわち、御名を呼び求める者に、彼は神の子となる力を与えられた」と言われる時、物語全体が変わるのである!

 われわれは服従と献身のうちに膝をかがめて、「主よ、私にこの力を与えて下さい」と祈る。御名をほめよ、主はこれを喜んで行って下さる。その時初めて、キリスト者の完全の意味を明らかにする山々からの光をわれわれは見るのである。


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