明日は神に属する

 この恵みの人生で、われわれは主との取り引きにおいて、絶え間ない心配と忍耐不足によって、どれほど多くのものを失っていることか。しばらく前に、私は中西部のある家に降りかかった悲劇について読んだ。寒さのさなか、冬の夜に事件が起きて、一人の男とその二人の息子の命を奪った。一、二日後、白髪のやもめが開かれた墓の横から引き返して、空家のような家に連れ戻してくれる馬車に向かって出発した。人々は同情のこもった目で彼女の一挙手一投足を見守った。人々の心は憐みで脈打っていた。なぜなら、この女性の髪は白くなり、やりくりするための所有物はあまり多くなかったからである。彼女はどこに行き、何をするのか、と人々はいぶかった。

 彼女が自分の住んできた農場を営もうとしても無駄なことを人々は知っていた。それは男の仕事だったからである。また、その共同体では助けはあまり多くなかった。そこで、牧師が彼女の後について行って家の中に入り、テーブルの反対側の席に着いた。彼は彼女の悲劇的な損失に同情し、それから、将来のことについて彼女に尋ねた。彼は言った、「あなたはこれからどうするつもりですか。どうやって暮らしていくつもりですか?」。しわくちゃの彼女の顔に微笑みが浮かんだ。彼女の目から輝き出た愛の光は、内住のキリストの表れに他ならなかった。また、それは主に対する彼女の信頼を示すものだった。ゆっくりと彼女は答えた、「お答えすることはできません。私にはわかりません。私が知っているのは、今日は私のものだということです。しかし、明日は御父に属するのです」。そこには何の心配もなかった。彼女の快活な心をさいなむ恐れはなかった。むしろ、われわれの主の素晴らしい臨在を感じる永続的な感覚と、主が最後まで導いて下さるという確信があったのである。一歩一歩、神は御自分の子供たちを導いて、人生のでこぼこの大路を越えさせ、道がなだらかな所に至らせて下さる。あるいは、われわれの疲れた足を休ませることのできる牧草地に至らせて下さる。

 一度に一歩進む学課を学ぶとき初めて、われわれは忍耐の素晴らしさを理解できるようになる。われわれれを将来永遠に永らえさせてくれるマナを、われわれが集めることはない。今日十分な分を得るのである。それを集める日の分だけ得るのである。神の恵みも同じである!一瞬一瞬、われわれは神の神聖な命の流れを受け取る。神の暦時計の針を先に進めることは、われわれにはできない。われわれの側でいくら努力しても、神だけが意図された務めを果たすことはできない。神だけがそれを果たせるのである。主の中に安息して、主を忍耐強く待ち望む学課を学ぶ時、われわれは幸いである!

 鍵を外そうとしたり、切望する自由への道を切り開こうとしたりするよりも、ペテロが牢獄の中でそうしたように、眠って問題をイエスに任せる方が遥かに優っている。あなたの重荷を主の足下に降ろせ。自分が主の御旨の中心に生きていることをあなたが分かっているなら――あなたが自分のすべてを祭壇の上に置いており、あなたの人生が主の素晴らしい内住する臨在に対して開かれているなら――主の約束の成就と、自分の祈りに対する答えとを待つことが、あなたの特権である。愚かにも今日忍耐を失って悔いを残すことにより、幸いな明日を台無しにしてはならない!それをイエスに任せよ!重荷を負って下さる御方の足下にそれを降ろせ。そして、あなたの心に主の素晴らしい賛美を歌わせよ!主の中に安息して、忍耐強く主を待つことを学べ。そうするなら主はあなたに与えて下さる――聞け、主はあなたに与えて下さるのである――あなたの心が望むものを!


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