この現在の悪しき時代にこの世が犯している大きな間違いは、人が自分自身の義に信頼していることであり、また、自分自身の知恵に信頼していることである。人は何と物事を滅茶滅茶にしてしまったことか!神という文字が硬貨に記されてはいるけれども、神が心の中に見出されることは滅多にない政治体制を確立しようとして、人は何というアビスの深みに沈んでしまったことか。涙の川と、悲しみと心痛のナイアガラ滝とにもかかわらず、人類はいまだに自分自身の知恵に頑なに信頼し、自分自身の義に頼っている。これを理解することは、われわれにとって何と痛ましいことか。「なぜ神のもとに行かないのか」とパウロは一喝する。「なぜ知恵を求めて無限の知恵の御座に行かないのか?なぜ義と救いとを求めて救い主の功績に信頼しないのか!」。

 コリント教会への手紙で、パウロは人の知恵の無益さを取り扱っている。そしてローマ人への手紙では、人自身の義の有効性に関する一般的に受け入れられている信念を覆している。しかし、人の不法行為によって神の聖徒からその輝かしい特権が奪われることは決してなかったのである!今、この日、神の子供であるあなたは御父の御座に直接行くことができる。カルバリのゴツゴツした木の上であなたの代わりに死なれたイエス以外に、いかなる仲保者も必要ない!それを通って歩いて行き、あなたの天の父の御前に立つ、他の扉は必要ない!

 もしあなたが知恵に欠けているなら、あなたは神に求めることができる。そうすれば、神は聞く耳のあるあなたに対してその知恵を与えて下さる。しかし、戦いで引き裂かれている世の雑音、どよめき、騒音がわれわれの耳の中に鳴り響いていて、聞こえるのが人の哲学だけで、人の知恵のつまらない言葉以外に耳を傾ける時間がないなら、どうしてわれわれは神の御声の囁きをとらえることができよう?人類はこれまでずっとそうだった。われわれはダンバートンの樫の木の下からの声には耳を傾けようとするが、ベテパゲの木々の下で叫んでいる御声を忘れるのである!和平会談の席で平和を造ろうとしているが、その間、平和の君が全宇宙の創造者によって定められていること、そして、われわれにできるのはただ「キリストと共に義と公正によって世界を平和に治める日が速やかに来ますように」と祈ることだけであることを、われわれは忘れているのである。


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