私の家は神である

 昔の人の一人が主に、「主よ、どこにお住まいですか?」と尋ねた。イエスの答えは、「来て見なさい」だった。しかし、これは比較的あまり重要なことではなかったので、イエスの住まいの場所は何も記されていない。イエスがどこに滞在しておられたのか、われわれにはわからない。通りや家の番号は記されていない。町中だったのだろうか、それとも田舎だったのだろうか?おそらく、どこかの森林の木の長く伸びた枝の下だったのだろう。なぜなら、主には枕するところがなかった、と記されているからである。われわれには場所はわからない。しかし、主の家は神だったことは分かっている!彼は御父の御旨を行うために来られた。御父の御旨が彼の御旨だったのである!

 彼が暗黙の従順のうちに生きたことをわれわれは知っている。「彼は子であるにもかかわらず、苦難によって従順を学ばれました」(ヘブル)。「人としての有様で見いだされ、ご自身を低くして、死に至るまで、しかも十字架の死に至るまで従順になれらました」(ピリピ二・八)。だからわれわれもまた、「私たちに臨む苦難は私たちを従順へと導くためであることが時としてある」と言うべきではないだろうか?もしそうなら、われわれは自分の癒しよりも自分の癒し主を求めるべきではないだろうか?

 効果を調べること、常に効果に注視して、効果を祈り求めることは、人間らしいことかもしれない。しかし、それはわれわれの御父にとって、動機を検証する恵みを求めることよりも喜ばしいことではない。こういうわけで、われわれの在り方の方がわれわれの行いよりも遥かに重要なのである。「私は山々に向かって目を上げる。私の助けはどこから来るのか?」(詩篇百二十一)。山々からではないのは確かである!「私の助けは天と地を造られた主から来る!」

 われわれは山々を移す信仰について読むと、山々を移す信仰を求める代わりに、すぐに山々を見つめ始めてしまう。主はわれわれの信仰の創始者であり完成者である!主がそれを開始して、それは主にあって完成するのである以上、どうしてわれわれはそれを造り出そうともがくべきなのか?主だけが信仰を分け与えることができる!ああ、主の素晴らしい臨在は何と甘いことか。主の信仰を行使して主の御力を現すことは――筆舌に尽くしがたいほど――何と驚くべきことか。

 われわれは外側の細々としたことを顧みることにあまりにも汲々としていて、自分の絶え間ない労苦にあまりにも疲れ切っているため、「私のもとに来て休みなさい!あなたの疲れた魂を横たえなさい。あなたの頭を私の胸に横たえなさい!」と言っておられるイエスの御声を聞き逃している。御声に従う時、大事なのは主を信じるわれわれの信仰ではなく、われわれの内に働く主の信仰であることを、われわれは見いだす。それはわれわれの祈りの力によるのではないし、力強く大声で嘆願することによるのでもない。主の聖霊の麗しい動きによるのである。体・魂・霊を癒されて、われわれの主の再創造の力の生ける奇跡となった、主の親愛なる子供の一人は、「私が停止した時、イエスが働き始めました」と言った。「私にはできませんが、主にはできます!」と言う境地に達することは、何と幸いなことか。

 解放されて神のもとに来たれ!神にそうしてもらえ!神が御言葉を語られると――宇宙が誕生したのである!神が「あれ」と言われると、海がその場所に生じたのである!神が語られると、星々が大空に生じたのである!すべては神の命令によってなされた。神は常に主権者だった。今日もそうである!神は御自分の子供たちに、自分のすべての持ち物と自分の全存在を完全に放棄するよう求めておられる!そうするなら、暗闇は出て行き、光が入って来るのである!自己が去る時、主が来て下さるのである!その時、われわれの内側から「生ける水の川々」が流れ始める――われわれの人生の砂漠の中に癒しの流れが流れ始める。荒野――われわれのことである――は喜び始める。そして砂漠――われわれは砂漠だった――は薔薇のように花咲くのである!


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