完全な御業

 どれだけ多くの人が癒しを求めて、ただ癒しの御手の接触だけを求めて来ることか!彼らは主が体に触れることを欲しているが、主は霊に触れることを願っておられるのである!肉体的顕現は生じるだろう。しかし、神は霊であり、復活の命の流れはもっぱら御霊を通して生じなければならず、肉体のみによるのではない。「私が来たのはあなたたちが命を持つためであり、それを豊かに持つためです」とイエスが言われた時、彼は霊の命について話されただけでなく、われわれの存在の全ての原子に文字通り浸透して、尽きることのない命の栄光をもって私たちを満たすあの命についても話されたのである。

 癒しを求めて来るものの、癒し主を求めていない人々がいるのである!彼らは肉体的興奮を期待してきた。折々の祈りは効果がないように思われたかもしれないが、いかなる嘆願も空しく終わることはありえない。祈りが今日かなえられなくても、それは明日もかなえられないことを必ずしも意味しない。「愛する者よ、あなたの魂が栄えているように、あなたがすべてのことで栄えて、また健康であることを、私は願っています」三ヨハネ二。時として、外面的変化が内面的変化に続く――内なる人が御霊によって造り変えられ、その後、外なる人においてこの造り変えの現れが見えるようになるのである!確かに、この引用した御言葉――霊感を受けたヨハネの筆が記した御言葉――は、この問題の上に神聖な光を投じる。この御言葉が述べているのは、人全体が栄えることである。しかし、人の繁栄と健康は内なる繁栄に伴うものでなければならなかったのである!

 こういうわけで、「もし主が私を癒して下さるなら、私は生ける限り主に仕えます」と言う人々は「本末転倒」なのである。彼らは御力が外から中に向かって働くことを求めているが、実際のところ、御力は中から外に向かって働くのである!われわれの体は、われわれがその中に生きている殻であるだけでなく、いと高き方の幕屋でもある!いと高き方は体が健康で丈夫であることを望んでおられないだろうか?彼の復活の命の癒しの光線は、外側からわれわれを照らすのではなく、われわれを通して内側から輝くのである。

 主の法則は前進することである!われわれは栄光から栄光へと変えられていく。しかし、完成に向かって成長することは、究極的目標に達しない限り、決して完成に至ったことではない。人の中には完全なものが何もない。完全はただ神の中にのみ見いだされるからである。われわれが主のもとに行くのは、命を得るためであり、命を豊かに得るためである!復活の命は、われわれがその流れで満たされるまで、溢れ流れる。

 「イエスに来たれ!」と歌うのは良いことである。「イエスは私のもとに来てくださった」と歌うのはさらに良いことである。しかし、「イエスは私の心の中に生きておられる!」と宣言できることは、遥かに恵まれたことである。困窮している人々が長老たちを探すことや、聖別されている人に祈りを求めることは聖書的である。しかし、それは神の究極的解決法ではない。主にあってわれわれにはいかなる祭司も必要ない。主こそ確かにわれわれの大祭司だからである。主にあってわれわれにはいかなる仲保者も必要ない。主が神と人との間の唯一の仲保者だからである。

 神殿の幕は上から下に向かって裂けた。そして、アダムの種族は誰でも至聖所に近づけるようになった。キリストの身代わりの死によってキリストと共に死んだ人は、キリストの復活の命の栄光と力により、キリストと共に復活するのである!

 その時、われわれは自分の全存在を、それを造った御方に明け渡すのである!われわれはそれを献げて明け渡す。それを放棄する。その時、土くれから造られた器は天の陶器師の管理下に委ねられる。そして、天の陶器師は御旨のままにそれから他の器を造られるのである!たとえその器が壊れても、彼はそれを投げ捨てたりなさらない。何という優しさと愛をもって彼はわれわれは造り直し、御自分を分与してわれわれの体・魂・霊を癒して下さることか。


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