山々からの喜び

 次に喜びである!喜びは、ガラテヤ人への手紙でパウロが述べている、御霊の二番目の実である。その重要性が二番目なのではない。血で洗われた心の中に御霊が育んで可能ならしめるこれらの恵みの一覧表の中で二番目なのである。この喜びとは何か?この喜びの発現や表れは、環境や状況によるのだろうか?この喜びが経験の領域の中で働くには、他の多くのものが釣り合っていなければならないのだろうか?

 数年前、私はある地区の野外集会の語り手だった。その地区では、人々の多くがとても貧しかった。ある晩のこと、集会の直前に、私は人々から遠ざかるために自分の車を運転していた。説教のために講壇に登る前に、少しのあいだ黙想する機会を持つためだった。最新の自動車で数マイルの距離を走るのに、あまり時間はかからない。すぐに、私は野営地から五マイル離れた所にいた。森林地区を通った時、私は四人の子供を連れた男女が森から出て来て道を歩き始めるのを見た。彼らはみな裸足で、自分たちの靴を手で運んでいた。つまり、彼らは幸運にも靴を持っていたのである。四人の子供の中で一番年上の子供だけが靴を履いていたのである!

 私は車を止めて、彼らに挨拶した。微笑みながら、しかし明らかにはにかみながら、彼らは乗車を申し出た私の誘いを受け入れた。彼らは野外集会に行く所だった。野外集会の門の所で、彼らは草の上に座って自分の靴を履いた。たった数分で、彼らは私の車で三マイル旅した。その道は徒歩だと一時間以上かかっただろう。次の晩、私はたまたまこの道を再び通り、彼らを車に乗せた。そうなったのは、私が毎晩その近所にいて、一緒に車で集会に行くよう彼らにお願いしたからだった。

 道すがら、遠慮や気恥ずかしさがなくなってからは、彼らは証ししては歌い、歌っては証しするようになった!彼らの喜びは満ち溢れていて、それは私の魂にとって一服の清涼剤だった。そのおかげで私はよりよく説教できたのである!彼らは、コンクリートの道で靴の革がすり減るのを防ぐために、自分たちの靴を手で運んだ。彼らはヨブが所有していた有名なダチョウのように貧しく、山々の何マイルも後背に住んでいた。しかし彼らは、大邸宅に住んでいる多くの人や、この去り行く世のものをありあまるほど持っている多くの人よりも、遥かに富んでいたのである。

 野外集会が終わりに近づいたある晩のこと、私は父親に言った、「おそらく、私の兄弟よ、主があなたにさらに良い大きな家を与えて下さる日が来るでしょう。ご存じのように、主は時として、私たちを霊的に繁栄させて下さるだけでなく、物質的にも繁栄させて下さいます。聖書はこう言っています……」。兄弟は私を遮った。父親は幸せそうな微笑みを浮かべて、歌い始めた。

「テントでも小屋でも構わない。
 彼処には私のための宮殿がある。
 たとえ故郷から離れていても、それでも私は歌う、
 神に栄光あれ、私は王の子である、と。」


 このささやかな人々は父親がこう歌うのを助け、彼の良き妻もこう歌った。歌い終わった時、父親は山育ちの年を経た自分の頭のもじゃもじゃの髪の毛を掻いて言った、「プライス兄弟、私を幸いにするために、私は大きな家を持つようになる、と私に言う必要は全くありません。もし主がそれを私に与えて下さるなら、私は主に感謝するでしょう。しかし、私の心の中には、この世の有り金を全部もらったとしても売りたくないものがあるのです。それは聖霊の喜びです。」

 これが私の言わんとしていることである。朝起きた時、「今日は喜びに満ちた日になるでしょう。私は今日、大いに幸いでしょう。多くの喜びを持つことを心に決めたからです」と言っても仕方ない。喜びがあるかないかのいずれかである。この世の人に持てるのは人工的喜びであって、それは環境にもてあそばれ、状況に支配されるものである。しかし、クリスチャンは聖霊によって分与された喜びを持つことができ、人生のいかなる状況の下でも喜びの現れを楽しむことができる。この喜びは周囲の状況によらないし、環境に左右されることもない。それは神の賜物なのである!


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