主の福音を宣べ伝えるよう私の主によって召されたことは、私の特権である。私の人生で最大の喜びは魂を勝ち取ることである。主は私を導いて、この任務のための力を私に与えて下さる。行軍の多くは八~十週間開催される。体がとても疲れることも時々ある。ある晩、私は天幕の隅の事務室に座っていた。疲れを感じていたし、忍耐も限界だった。外の聴衆席では、大群衆が集会が始まるのを待っていた。薄い壁を通して、祈っている人々の囁き声が聞こえた。すると扉が開いた。ある奉仕者がそこに立って言った、「プライス兄弟、今晩ここには約五百名の人がいて、癒しのために主の御名によって油を塗ってもらうことを期待しています」。

 五百人――だが私には説教に必要な力が無かった。その時、私の主の御名の中で会うべき群衆がそこにいた。心の中で、一瞬、逃げ出したいように感じた。その時、私は思った、「病人を解散させて、いつか別の晩に戻って来るよう告げることが、自分にできるのか?」と。壁の割れ目を通して覗くと、苦しんでいる哀れな人々が見えた。彼らは、私のような哀れな人が出て来て、イエスについて彼らに告げるのを待っていた。突然、私の神経が粉々になったかに思われた。私は床の上に跪いて泣いた。「ああ、イエスよ」と私は叫んだ。「私にはできません。私には力がありません。私はとても疲れ果てています。主よ、この任務を行いたいのですが、やりこなせないのです」。

 その時、私の心の奥底で、あの静かな小さい声が聞こえた。「あなたには力がありません……どうして私の力を受け取らないのですか?」。一瞬、「これは本当だろうか?」と私は思った。どうして受け取らないのか?昔、主は御力を人々にお与えになったのではなかったか?どうして今そうでないことがあるだろう。「感謝します、主よ」と、私は主の御業を待ちつつ言った。すると、温かなほてりが私のこの体を覆うのを私は感じた。私は外に歩いて行って講壇の上に立った。多くの時、私はメモから話すのだが、その晩は違った。何の疲れも疲労もなかった。御力を覚える意識しかなかったのである。

 信仰によって、私は苦しんでいる人たちに「今晩、みなさんに手を差し伸べます」と保証した。真夜中になっても、私は自分の無価値な両手を主イエスの御名によって人々の頭の上に置いていた。主の力が現れて彼らを癒した。主御自身がそこにおられたからである。それから、最後の人が来た。私は祈り、祝福を宣言して、家に帰った。退こうとした時、私は再び酷い疲れを感じた。しかし、ひざまづいて、その晩主がなさったことのゆえに主に感謝できないほど疲れてはいなかった。主は依然としてエルシャッダイだった。主が御力を私に分け与えて、私の弱さに応じて下さったことが、私には分かっていた。主はあなたの弱さにも応じて下さる。あなたのすべての必要に応じて下さる。まっすぐ歩む者たちに主が良いものを差し控えることは決してない。

 主が与えることのできる力を受けるのに必要な一大条件は、力の必要性をあなたが感じることである。主に信頼するわれわれの信頼は個人的確信である。われわれが主の功績の基礎の上に立つ時、主はわれわれにご自身の信仰を与えて下さる。われわれはイエスを見るだけでなく、見て彼のもとに行くのである。多くの人は遠く離れて彼に従っているが、彼に十分に近寄っていない。彼らは後でぐずぐずしており、その間、信条を分析し、教義を取り扱い、他人と解釈について論争し、そしてそれによって主の臨在の甘さを失っているのである。

 昔、二人の人がある論争的な質問を携えて私の所にやって来て、それに関する私の意見を求めた。私は彼らの話を聞いた。彼らが話し終わった時、自分には答えがわからないことを認めないわけにはいかなかった。そこで私は言った、「兄弟たちよ、大事なのは何をあなたが信じているかではなく、誰を信じているかです」。あなたはおそらく最初のうちは、「自分の信じていることは途方もなく重要である」という根拠に基づいて、私の話に同意しかねるだろう。それでも、最終的にあなたが「家」の門に着く時、あなたは天使たちに向かって、「私が天に登ったのは信条という梯子によってです」とは言わないで、「私が家にいるのは、カルバリの十字架で私のために死んで下さった御方のおかげです」と証しするだろう。


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