昔、地面に植えられた一粒の小さな種があった。それはドングリだった。しばらくして、その種はその小さな外套を脱いで、母なる自然の腕の中に抱かれた。それは、養われて成長するためだった。長い冬の夜のあいだずっと、母なる自然はその小さな種を温めてきた。そして、春の太陽が昇った時、その小さなドングリの実は喜びと楽しみではじけて、成長し始めた。すると、ある人がやって来て、大きな重たい岩をその小さな種の上に置いた。その種は心配し始めて、「日の光が見えるところに自分の小さな頭を伸ばすことは絶対にできないのではないだろうか」と恐れて心配した。その種は、葉っぱの花飾りを自分の髪のためにかぶること、そして、美しく丈夫な木に育つことを願った。

 ある日、そのか弱い両手がその岩に触れた。その手はとても小柄で、柔らかい、小さな手だった。その小さな成長中の木はひしひしと無力感を覚えた。その木は、自分の心と命の敵であるその岩を動かそうともがくことも、試みることもしなかった。ただ成長し続けた。ある日、その岩が持ち上がって、道から押しのけられた。そして、葉の茂った両手が喜んで拍手した。誰がその岩を持ち上げたのか?その種だろうか?否!かつてこの世の誰も複製することのできなかった、この種の内側にある何かである。その岩を押しのけたのは神の力だったのである。

 私の友よ、あなたは小さな種である。あなたもまた、神のために何か気高く美しいものに成長することができる。人々や天使たちが驚くほど、信仰の力があなたの生活の中に現されることが可能である。しかし、その戦いが終わって、勝利が勝ち取られた時、「私が主によって成し遂げたことを見て下さい」と言ってはならない。むしろ、十字架の麓にひざまづいて、「神の恵みと神の信仰が私によって現されるとは、素晴らしいことではないでしょうか!」と言え。


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