主の訪れ

 郵便配達員が私の家の扉にちょうど着いたところだった。彼は一通の手紙を残していった。その手紙を私はあなたと分かち合いたい。それは或る女性の物語である。私は長年、私の魂の救い主であり私の体の癒し主である私の主に仕えてきたが、その年月の間に見てきた誰よりも、その女性には障害があった。初めて彼女に会った時、彼女は哀れっぽく祈りを求めた。「私を癒して下さい」と彼女は私に求めた。私には癒せなかった……私にはそれが分かっていた。命令、叱責、嘆願という一連の手続きを経ることもできた……しかし、私はそうしなかった。私は山の麓にいる一人の弟子に過ぎなかった。われわれの主が降りてこられるのを、われわれ二人は必要としていることが分かっていたのである。

 私はイエスと、倒れた者を立ち上がらせるイエスの力とを信じていた。私は彼の約束を信じ、彼の御言葉に基づいて立っていた。しかし、十年間両手で這いずり回り、腰から下が効かない女性の顔を見た時、私の心は私にこう告げた、「『彼女は癒された』と信じる以上のことが必要である。理性を凌駕するあの信仰を分与してもらうことが必要である。心で信じるというあの霊的資質が必要である。精神的な知的肯定では決してこれを生じさせられない」。彼女にもこれが必要なことが、私にはわかっていたのである。

 だから私は、イエスに接するよう彼女にお願いした。忍耐強く主を待ち望むよう、彼女に乞うた。彼女の時が来る。そう私は心に感じた。イエスは決してしくじらないことを私は知っていた。しかし、イエスだけが成し遂げる力を持っておられることをしようとする、われわれの愚かな努力のせいで、われわれはこれまで何度彼の御業を妨げてきたことか。それで毎日、彼女の夫と友人たちは彼女を集会に運んできた。毎日、彼女は主の御顔を求めた。毎晩、彼らは彼女の不自由な体を持ち上げて、祈りがなされる古い木の椅子の上に置いた。

 数日が過ぎた。霊の中で彼女は宮の階段を登り、主の幕屋の中に入った。彼女は明け渡しと犠牲の祭壇を通り過ぎ、ある晩、至聖所の中に入った。何という晩だったことか!それは日曜日だった。人の手が印刷したプログラムに癒しは載っていなかった。しかし、ナザレのイエスが通りかかられる時、神は不思議なことを行われる。聖霊はわれわれの形式、儀式、計画よりもわれわれを高めることができる。

 その日曜の晩の奉仕では、麗しい霊が充満していた。夫に連れて来られた祭壇の下に彼女は寄り掛かって祈った。跪くことができなかったからである。すると、イエスが来られた。イエスは彼女にご自身の幻をお与えになった。彼女は一本の道の端に彼を見た。彼は微笑まれた。自分の心という平野を横切って信仰が川のように流れるのを、彼女は意識した。それが起きる前に、彼女にはそれが分かったのである!その方法や理由を彼女は言えなかった。しかし、神が神の御子の信仰である信仰を吹き込んで下さったことが、彼女にはわかったのである。まさにその瞬間、救い主はご自身の信仰を私の心にも分与して下さった。私は壇上のメソジストの聖職者の方を向いて言った、「今晩、私たちは主の栄光を見るでしょう」。われわれは確かに見た。主の御手が彼女の上に置かれた時、彼女は真っ直ぐになった。彼女のしなびた肢体は、それについて述べるよりも速く、正常な大きさに成長した。彼女は自分の足で立ったのである!歩いたのである!イエスの愛の御手の中にあることを別にすれば、もはや運んでもらう必要はなかった。

 十字架の下に罪人たちが流れ込んで救い主を求めた!建物は幸いな心が発した賛美で鳴り響いた。そして、屋根の垂木は

「ただイエスだけが、ただイエスだけが、
 満足を与えることができる。
 重荷は全て祝福となる、
 わが主は近いことを知る時に。」


というメッセージで轟いた。


オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館
オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館へ

コメント
トラックバック
トラックバックURL
コメントフォーム
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
全記事表示リンク
検索フォーム
個人のブログに関するリンク集
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

電子書籍
Glorious Secret
ジェシー・ペン-ルイス
「栄光の奥義」


The Cross of Christ
アンドリュー・マーレー
「キリストの十字架」


ランキングサイト
にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 聖書・聖句へ

人気ブログランキングへ ブログランキング

ブログのまどランキングへ ブログ王へ

ブログランキング【くつろぐ】

QRコード
QR
カウンター

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ