われわれの目をもう一方の道に向けようではないか。神がわれわれを導いて下さっている良き地について考えようではないか。「あなたたちの神である主はあなたたちを良き地に、水の流れと泉と沢のある地に導かれるからである」。この予型の大部分は今日の聖潔体験において成就されるが、これらの鮮やかな比喩はこの世で使い果たせるものではない。これらの比喩は無限の資源と永遠の真理について述べている。「私の泉はすべてあなたの中にあります」。この泉とは聖なる喜びの流れであり、祝福の高嶺からだけでなく、悲しみのどん底からも流れて来るのである。「欠けることのないパン」。

 戦時中、「小麦の無い日」や「砂糖の無い日」があったが、このような日は「乳と蜜の流れる地」の絵図ではない一つの例である。オリーブ油とザクロがこの地でも豊かだったが、彼らは巨人から造ったパンについてわれわれに告げる。これはまさに敵の手の中にあったものから得た筋肉、骨、筋骨の宝を意味する。最大の祝福は戦って征服することによる。神の最上のものを知りたいなら、われわれは征服していないものを征服し、山岳地帯にあるその要塞を占領しなければならない。われわれは敗北の中から勝利を、貧困の中から豊かさを引き出すことができる。

 この終わりを迎えつつある時代の科学や天才たちは、物質の世界でこれを行っている。どうしてわれわれが霊の世界でこれに負けて良いわけがあろう?カンザスで私は不毛で無価値な岩山をよく旅した。その荒野は貧しさそのものだった。だが、冒険的精神の持ち主たちは穴を掘り下げて行って、その貧しさの下にあった大きな富を発見した。この不毛の岩山から巨大な富が得られたのである。

 原始時代の未開人たちはクリプル・クリークやヨハネスブルグの金のあたりや、ペンシルバニアの炭田やカリフォルニアの油田のあたりを何世紀ものあいだ徘徊した。しかし、彼らはこの隠れた富について何も知らなかった。多くのクリスチャンは大きな富の近くに暮らしているが、それでも霊的貧困の中で死ぬ。もし神の深い事柄を望むなら、われわれはそれを探さなければならない。最も困難な場所が絶好のチャンスであることが分かるかもしれない。災害や一見敗北のように見えるものの中から、われわれは最高の教訓と最高に豊かな恵みを引き出せるのである。

(誌面からの再刷、一九二九年)


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