また、唯一の道であるキリストは良き羊飼いである。羊のために自分の命を与えた唯一の羊飼いである。何という優しい顧みをもって、彼は御自分の羊を緑の牧場と水辺に導かれることか。導いている御自分の羊を絶えず思いやり、供給して下さる――先だって行き、計画を立て、供給して下さる。彼はすべてのすべてである。「神を愛する者たち、すなわち、御旨にしたがって召された者たちに対して、万事は共に働いて益となります」。彼が送られるすべてのものの中に彼がおられることを信じるのは比較的容易だが、起きることを彼が許されたすべてのものの中に彼がおられることを信じるのは比較的困難である。しかし、極めて過酷で極めて不快な事ですら、われわれに対して最大の益になるのである。

 ある駅馬者の運転手がマイナス十五度のロッキー山脈を横断していた。乗客は母親とその子供だけだった。子供は命と活動に満ちていたが、母親は青ざめて痩せ細っていた。母親は病気ではなかったが、心配と労苦で消耗して弱っていた。運転手が馬車の中を覗くと、母親が寝ているのが見えた。それは死を意味することを運転手は知っていた。運転手は母親を激しく揺さぶって起こし、「寝てはいけません、さもないと二度と目がさめませんよ」と言った。しばらくして見ると、母親はまた寝ていた。運転手は馬車を止めた。そして、母親を何度も叩いてから冷たい外に引き出し、馬車を出発させた。母親は「ああ、私の赤ちゃん、私の赤ちゃん」と悲鳴を上げたが、運転手は馬車を駆り続け、母親は馬車の後を一マイル追いかけた。運転手が母親を中に入れた時、母親の血行は良くなっていて、指示に従えるようになっていた。これは荒っぽくて不親切に思われるが、運転手の大きな親切心であって、母親の命を救ったのである。

 天の父がわれわれを起こすのにこのようなことが必要になる時がある。抜本的覚醒と一大扇動を必要としない人は、われわれの中にほとんどいない。私の知り合いの中で最も聖徒らしい人の一人であるマーチン・ウェルス・クナップは、死に際に、「彼らを目覚めさせてくれ、彼らを目覚めさせてくれ」と最後に言い残した。この彼が見た地上の最後の幻で、彼は男も女も眠りながら地獄に向かっているのを見たのである。友よ、どこまでも進んで行って男たちや女たちを目覚めさせ、彼らに唯一の道であるキリストを提示しようではないか。


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