少しの間、彼とわれわれが十字架を誇るべき理由に注目しようではないか。われわれが十字架を誇るべきなのは、十字架は罪人が平和を得る基礎であり、義と真の聖潔の基礎であり、天から地への唯一の道であり、故郷に導いてくれる唯一の道だからである。十字架はまた、神に対する罪人の関係の基礎である――神との交わりや交流の基礎である。唯一の道である十字架によってのみ、われわれは御許に行くことが出来る。

 また、われわれが十字架を誇るのは、十字架は永遠にわたって神の愛の表現としてわれわれを引き寄せる一大中心になるからである。永続するものを誇るのは常に適切なことであり、近々訪れる火災の炎の中でたちまち塵灰になってしまうものを誇るのは愚かなことである。その灯台が奉献された時から多くの激しい嵐がそのイギリスの海岸に押し寄せたが、灯台はいまだに立っている。荒れ狂う突風が様々な角度から吹いたが、その灯台はそれらすべてに持ちこたえて、数百万の海を行く人々のために導きの光を与えてきた。そのように、キリストの十字架は二千年間考えうるあらゆる角度から嵐に遭ってきたが、十字架とキリストは残っている――絶望的状況、無力さ、失望から、いと高き天の至高の謁見室へと高く高く至る、唯一の高速道路なのである。

 漆黒と暗闇の千年間の嵐の後、マルチン・ルターは雲の裂け目をとらえて、暗い鉱山から司教や法王の所に行く道すがら、「キリストと十字架は立っているぞ!」と叫び続けた。

 この灯台に向かってドイツは百年間暴風を吹き付けたが、唯一の道である十字架とキリストは残っている。あわれな昔の、敗北したドイツ、フランス、スペイン、ロシアよ!彼らは出来る限りのことをしたが、永遠の不名誉な敗北以外彼らには何も残されなかった。キリストの十字架は完全なまま立っている。アメリカの歴史が忘れ去られる時、星々は落ち、太陽はことごとく燃え尽きる時、天と地が過ぎ去る時、新しい天と贖われた地がその軌道に入る時、そして、もはや時はないことが宣言される時、唯一の道であるキリストの十字架は宇宙の中心となり、永遠に栄光の冠を与えられるのである!


オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館
オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館へ

コメント
トラックバック
トラックバックURL
コメントフォーム
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
全記事表示リンク
検索フォーム
個人のブログに関するリンク集
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

電子書籍
Glorious Secret
ジェシー・ペン-ルイス
「栄光の奥義」


The Cross of Christ
アンドリュー・マーレー
「キリストの十字架」


ランキングサイト
にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 聖書・聖句へ

人気ブログランキングへ ブログランキング

ブログのまどランキングへ ブログ王へ

ブログランキング【くつろぐ】

QRコード
QR
カウンター

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ