(c)わずかな油

 教会には、このやもめのように、わずかな油があります。全く御霊がないわけではありませんし、絶対的かつ決定的に主を失っているわけでもありません。外部の資源から独立して立ち、生活していくことがどうしてもできない、ということです。別の言い方をすると、自分自身の中に豊かな命がなく、そのせいで自分に対する要求に直面できない、ということです。人間的努力によって拡大し、人の組織によって拡張する、一組織になってしまったのです。そのせいで、自分自身の霊的成長を上回る要求に巻き込まれてしまったのです。霊的成長の歩調が外面的発展に見合っていません。命が引き受けた仕事に見合っていないのですが、その仕事をしようとします。これがこの状況です。この婦人の声を通して、この状況の中から叫び声が上がります。「ある婦人が叫んだ……」。これは哀れな状況です。

 解決策は何でしょう?同じ解決策を別の方面に適用したものに他なりません。それは第一に、エリシャです。すなわち、またもや復活の力、主の復活の命、霊的死を絶対的に上回る十字架の御業の完全な結果です。このようにエリシャは登場して状況に触れます。ここでわかるのは、霊的要求に応じられない霊的無力さの時に必要なのは、主の復活の命により主を新たに知ることである、ということです。

 復活の命は、モアブによって示されているように、敵対する外側の世界からの圧力に対して働くこともありますし、自分に課せられた義務に応じることができない主の民の内的貧しさのゆえに表されることもあります。パウロはこれらの要求を自覚しており、それらが間違っているとは言いませんでした。彼は言います、「私はギリシャ人にも未開人にも負債を負っています……」。彼はすべての人の霊的必要を満たす責任を負っていました。しかし、この世の霊的必要を満たせるのは、私たちが主の復活の命の豊かさを知る時だけです。

 「あなたの家に何がありますか?」。「一びんの油のほかは、はしための家に何もありません」。「行って、器を借りなさい……少しばかりではいけません」。刷新(何ならリバイバルでも構いません)のための行動のどれにおいても、主の復活の力によって主を再び知るにあたっては、信仰が試されることが分かります。「この谷を溝で満たしなさい」。この人々を見て下さい。雨が降る気配は全くなく、一体どこから水がやって来るのか見当もつきません。それでも従順に溝を掘って、谷を溝で満たしました。彼らのなすべきことは、信仰によって従順になることでした。あとのことは忠実な神に任せなければなりませんでした。「行って、器を借りなさい……」。天然の人ならこのような指図に対して疑問をもって応じたでしょう、「しかし、この器のためにどこから油がやって来るのですか?どうしてそんなことがありえるのか分かりません!」。天然的姿勢は常にこうです。働く前に、感覚への訴えかけを真っ先に願います。神の原則は信仰の従順です。「行って、あまねくすべての隣人たちから器を借りなさい……」。「しかし、隣人たちは何と言うでしょう?私を笑いものにするでしょう!」。それにもかかわらず、信仰による従順はしばしば私たちを、この世にはとても滑稽に見える状況の中に巻き込みます。このような従順により、アブラハムはとても滑稽に見える状況に巻き込まれました。「さて、主はアブラムに言われた、『あなたの祖国、あなたの親族から離れて、私があなたに示す土地に行きなさい』」。「……それで彼は行き先を知らずに出て行った」。行き先を尋ねるすべての問いに、彼は「わかりません」と答えなければならなかったでしょう。これはこの世にとって何と滑稽に見えることでしょう!しかし、まさにそこで信仰が真価を発揮します。他の人々がどう思おうと気にせずに、神に信頼して進む用意をするときに、信仰が真価を発揮するのです。


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