聖書朗読:列王記下三章、四章

 これらの章を黙想する時、一歩一歩新たな気持ちで、エリシャその人の意義を思い出さなければなりません。つまり、彼が復活の立場に基づいて登場したこと、主の民の生活と証しを示していることを思い出さなければなりません。これは油塗りによって、すなわち、彼の昇天した主人の霊が彼の上に臨んだことによって示されています。これが示しているのは、カルバリを通して、十字架の働きを通して、彼は復活の命の中で天と一つであり、彼の生涯に起きたことは何らかの形でこの復活の命の現れだった、ということです。こうして、彼は様々な方面で、復活の命の中で、人々や状況に触れるようになりました。そして、エリシャが触れたものは何でも、死に勝利する命の問題と関係していました。

 今、私たちの前に三つのことがあります。その詳細を扱うことはしませんが、中心的思想を取り出すことで良しとすることにします。

1.水で満たされた谷
外部の敵対的世からの圧迫のただ中にある復活の命

 三章はイスラエルに対するモアブの反逆、反乱で占められています。おそらく、ダビデがモアブ人を制圧したこと、そして、毎年十万匹の羊や小羊を貢ぎ物として収めるようにしたことを、あなたは思い出すでしょう。この貢ぎ物はアハブの治世の間ずっと続きました。アハブの死と共に、モアブは反逆しました。この反逆は、列王記下第一章一節のまさに冒頭に述べられています。ここで通俗史の記述が中断して、この中断中にエリヤは携え挙げられ、エリシャはその地位に着きます。まさにこの時点でエリシャが登場するのは、興味深く意義深いです。

 新約聖書の光の中で、霊的解釈のさらに広い背景を理解するなら、ダビデが現しているのは、あらゆる敵を征服する絶対的主権者である主イエスであることがわかります。ダビデは、主の民に刃向かったことがあるすべての敵の全地を巡って、彼らをすべて制圧し、普遍的勝利の上に自らの王座を確立しました。これは、十字架によってあらゆる霊的敵に打ち勝つキリストの型です。しかし次に、十字架の普遍的勝利が霊的に確立されてから間もなく、敵勢が教会に敵対して突如として現れたことがわかります。これはこの勝利に矛盾するように思われますが、それでも実はそうではありません。エリシャは型として教会に関係しています。彼の務めは力――その力によって教会は昇天した主に関わる勝利の命を経験します――を示してもたらすことです。この力は復活の命の力です。

 ですから、エリシャが務めに就くやいなや、モアブがイスラエルに反逆するのを、私たちは見いだします。主の民の間の状況はあまりかんばしくありませんでした。霊的衰退、弱さ、矛盾のかなり多くはアハブの責任でした。彼は不忠実さという遺産を次代に手渡したので、当時の状況は霊的に低調でした。ユダの王であるヨシャパテとイスラエルの王がサマリヤで同盟を結んだのは聖くないことであり、逸脱と弱さの状況でした。これにより、エリシャは価値ある者となります。エリシャがこの時に登場した理由を、これは明確に示しています。つまり、この状況によってその必要性が大いに明らかになったのです。

 ですから、この箇所が主の民に与える第一の教訓は、たいていのものが霊的に低調な時代、モアブによって示される外部の世界から厳しい圧迫がある時に、神の右におられる御方の絶対的主権に対する証しを疑問の余地がないほどに確立する方法です。キリストの普遍的主権の証しはどのように示されるのでしょう?いかなる立場に基づいてそれは地上で維持されるのでしょう?その目的のために神が用いた手段を、エリシャは彼自身の典型的な人柄によって、私たちに大いに明らかにします。これは、内的に弱い時代にこの世と戦う問題です。


オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館
オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館へ

コメント
トラックバック
トラックバックURL
コメントフォーム
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
全記事表示リンク
検索フォーム
個人のブログに関するリンク集
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

電子書籍
Glorious Secret
ジェシー・ペン-ルイス
「栄光の奥義」


The Cross of Christ
アンドリュー・マーレー
「キリストの十字架」


ランキングサイト
にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 聖書・聖句へ

人気ブログランキングへ ブログランキング

ブログのまどランキングへ ブログ王へ

ブログランキング【くつろぐ】

QRコード
QR
カウンター

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ