四章三十八~四十一節に向かいましょう。この箇所では、この預言者の息子たちが食事のために野菜を集めに出て行ったことがわかります。彼らが野ウリを見つけて、それを鍋に放り込んだ時、それは惨事を引き起こしそうになりました。この教訓は単純かつ明白なものです。またもや死の要素が入り込んだのです。「…鍋の中に死があります」。ここで、預言者の息子たちの間に死が入り込みました。霊の命を維持するのに何が適しているのかを識別する識別力に欠けていたからです。その土地に飢饉があって、主の民の命が危険にさらされて脅かされていました。ですから、命を支えて維持するのに必要な物が第一の問題でした。(もう一度注意して下さい)この人々は霊的務めのために準備しているところでした。そして、彼らの務めに確実に生じるであろう問題、主要な問題は、神の民の霊的命のために何が適しているのか、という問題でした。この務めを果たすために彼らに必要なのは、識別力を持つことでした。さらに、彼らは厳しい欠乏や圧迫の時に務めを果たそうとしていました。なぜなら、すでに見たように、預言者たちは霊的衰退の状況に関連して登場したからです。預言の務めが遂行されるべき時は、主に、神の秩序の完全性と明確性が確立されていない時、状況が神の完全な御思いから逸れている時、そして、天的秩序の栄光がもはや存在しない時です。ですから、預言者たちがその務めを果たすときには、圧迫と困難があります。人々は大きな霊的必要を抱えた状況にあり、預言者たちはその必要を満たすのに何が適しているのかを告げる立場になければなりません。

 将来に目を転じると、真の預言者と偽物の預言者との衝突が目に映ります。ある偽物の預言者たちは人気を博するために、心地よいことを預言しました。人から期待されていることを預言しました、利益が得られるようなことを預言しました。それで、彼らは人当たりの良いことを預言したのですが、それらは死でした。真の預言者は偽物に対抗して、多くの場合、人気が無くて受け入れてもらえないことを預言しなければなりません。この預言者の息子たちは霊的務めのために備えているところであり、その務めは死に勝利する務めでなくてはなりませんでした。そのような務めの重大な一つの要素は、命に属するものと死に属するもの、生きているものと死んでいるものとを識別する能力です。

 四章のこの出来事では、彼らは実際的経験を通ります。重苦しい日に彼らは食物を求めて集まります。しかし、彼らは識別力を持たずに集まって、鍋の中に死を見つけます。このような状況で必要に迫られている時、まぜこぜにしてしまうのはいとも簡単です。見たところ全く問題がなさそうだということで、実は命ではないものを持ち込んでしまうのはいとも簡単です。悪魔は今日の霊的飢饉の時を利用して、鍋の中に致命的な毒を入れています。今日、主の民は大きな必要を抱えています。真の霊的食物が不足しており、それと共に欠乏感があります。敵はこの欠乏感を利用しています。そして不幸なことに、霊的識別力を持たない僕たちが、主の民にとって致命的なものを持ち込んでいます。今の時代の印の一つは、識別力と認識力の不足、本物と偽物を見分ける識別力の欠如――偽物が本物のように見えること――です。野葡萄と野ウリはとてもよく似ています。簡単に見かけに騙されてしまいます。それで、みんな一緒に放り込まれます。今日、偽物と本物がごちゃまぜになっていることがわかります。これは致命的な要素です。本物もあるのですが、何か別のものが混ざっていて、やがて次のことが明らかになります。すなわち、それは当初期待されたような命ではなく、死、致命的欺瞞、致命的矛盾、致命的否定であることが明らかになるのです。

 要点は霊的理解力の絶対的必要性です。これにより、何が真の霊的命に適しており、何が適していないのかを、霊的に識別することができます。人やこの世に属するものを、神に属するものと感じることはありえません。それは不適切なものです。神に属するものは、神に属するもの以外のなにものによっても成長できない類のものです。他の別のもので養うなら、あなたは毒を入れることになります。主に属するもの以外のなにものによっても、私たちは主の復活の命を生きることはできません。それで、エリシャはその鍋の中に粉を放り込みました。この粉は主イエス、神への穀物の献げ物、キリストに対する神の絶対的満足に他ならないのではないでしょうか?預言者たちは、神の民にとって何が真に命のある食物なのかを、常に分かっていなければなりません。主の民を養うことは、道徳的・霊的に卓越しているキリストを分与することによります。


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