当面の目的のために単純な文脈に従うことにして、次のことを指摘することにします。ここでは、霊的な事柄の領域で天然的理屈の水準に従って行動したため、死に門戸を開くことになりました。ここには、この預言者の息子たちの前に立つまさにこの人が体現している、ある偉大な霊的要素がありました。もしエリヤが天に入っていなければ、このような能力と賜物を持つエリシャはいなかったでしょう。彼らは復活の力の事実を前にしていました。しかしそれでも、このような霊的威光を天然的な知性で取り扱い、それを天的現実という高い水準から人間的理屈という低い水準まで引きずりおろさずにはいられなかったのです。霊的な事柄を自分自身の天然的な知性で検証せずにはいられなかったのです。

 これは私たちをローマ八・六「肉の思いは死であり……」に連れ戻します。この人々は、結局のところ、知的には栄光、高揚、携挙の領域ではなく、死の領域の中に住んでいました。霊の中で天上にいたわけではありませんでした。知的には死の領域の中に住んでいました。「主の霊が彼を引き上げて、彼を山か谷に投げたのかもしれません」。これが彼らの地平線であり、この領域の中で彼らは生活・思考していました。しかし、それはまさに死でした。なぜなら、それは肉の思いだったからです。

 ローマ書からコリント書に移ることにします。「さて、生まれながらの人は神の御霊の事柄を受け入れません。それらは彼には愚かなものだからです。彼らはそれらを知ることができません。なぜなら、それらは霊的に識別されるものだからです」。これは死です。このような私たちの知性、この天然的理屈で、天的・霊的事柄を取り扱い、解析し、洞察しようとするとき、私たちは行き詰まり、袋小路に陥って、霊的死の領域の中に入り込んでしまいます。

 この人々はこの出来事を目撃しました。彼らはヨルダン川が二つに割れるのを見ました。復活して昇天した主を知っていました。しかし、自分の立場を経験的な方法でその上に取っていなかったのです。彼らは感覚の領域に確かな保証を望みました。ああ!生まれながらの人は感覚を通して確証を得ることをなんと望むことか。見ることを願い、感じることを願い、証拠を握ることを望みます。キリストの復活の力の中で生きている人々は神の命の充溢を絶えず感じる、とあなたは思っているのでしょうか?多くの場合、パウロのように、自分自身はどうしようもないほど死んでいるのを彼らは感じます。しかし、それでも奇跡的なことに、彼らからではない何かがあって、それが彼らを力づけて働かせ、彼らを前進させます。彼らは弱さ、空しさ、心もとなさを感じますが、それでもそこには神からの何かがあって、それが彼らを前進させます。もし彼らがじっと立ち止まって、「私の存在の各部分と、私の命の各要素の中に、キリストの復活の充溢を感じるようにならない限り、これ以上進むつもりはありません」と言うなら、彼らは前進することはないでしょう。主がそのような立場に基づいて私たちと会うことは全くありません。この人々は、感覚の領域に証拠を欲したことで、未熟さを露呈しました。エリシャは感覚にすぎない全てのものに対抗しましたが、これは彼が復活の命の原則をいかに徹底的に現しているかを示します。肉は自分の流儀で裏付けや証拠を求めずにはいられませんが、霊は別の領域を見渡してその中を行動します。「肉から生まれる者は肉であり、御霊から生まれる者は霊です」(ヨハネ三・六)。

 ですから、この預言者の息子たちは、復活の命を掴んで、人の疑問という制約の中に引きずりおろそうとしました。もしあなたや私がそうするなら、主が私たちを召して下さったこの務めと証しの領域から、私たちは落ちてしまうでしょう。自分の感覚や天然的知識の領域の中に霊的な事柄の証拠を求めようとするとても大きな誘惑が常にあります。私たちは自分自身の力で前進するのではありません。また、私たちに関する限り前進するのは不可能ですが、それでも、私たちの命であるキリストのおかげで私たちは前進しつつあります。これを十分に理解して前進しない大きな誘惑が常にあるのです。


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