次に、これらの事柄に関係するもう一つの面がありました。それを霊的愛国心と呼ぶことができるでしょう。「霊的」という言葉を強調したいと思います。なぜならこの言葉は、神が一つの民を選ばれたこと、一つの民を分離されたこと、この民は諸国民の間で神のために何かを代表していたこと、そして、彼らが神のために代表していたもののゆえに、神は彼らに対して妬み深かったことを示しているからです。ですから、預言者たちは「この民は神聖な使命を果たさなければならない」という聖なる妬みで燃えていました。これが彼らの霊的愛国心の性質でした。彼らはイスラエルの神聖な使命のゆえに、イスラエルに対して妬み深くありました。預言者たちの学校では、いわゆる「霊的愛国心」が涵養されていたように思われます。

 これらの事柄は、預言者学校では二次的・付随的事柄だったと言えるでしょう。本分は預言の務めのまさに本質、すなわち、神の御心を霊感によって啓示することでした。研究や人の知的推論によって示すことだけでなく、霊感によって啓示することでした。神の御心を啓示することでした。なぜなら、神の御心は神の御霊によって啓示されるものだからです。

 このように、預言者たちは神の示しの道具として、神の御思い、神の願い、神の御旨を宣言するだけでなく代表する手段として立ちました。預言者は単なる代弁者であってはならず、告げる真理の体現者でなければなければなりませんでした。ですから、主は預言者たちにある経験を通らせたことが分かります。その経験によって、彼らに任されたメッセージが彼ら自身の心の中に注入されたのです。それは、彼らが代弁者となるだけでなく、その真理の生ける表現となるためでした。

 これはエリシャの時代の預言者学校を彷彿とさせます。彼らの目的は、神の御思いを生ける方法で示す人々を輩出することでした。これが、エリシャとこれらの預言者の息子たちとの関係の出発点です。

 覚えておくべき、このもう一つの要素があります。預言者の息子たちは預言者とは違って、未熟で、準備段階にありました。ですから、エリシャと関わりを持つことで学ぶようになったのです。引用した御言葉を見ると、どの事例にも未熟さのしるしがふんだんに見られます。また、自分の預言の務めを果たして神に仕える地点に彼らをもたらすには何が必要だったのかが分かります。


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