聖書朗読:列王記下第二章

 この章で、エリシャは預言者の息子たちに関連して現れます。彼らは他の時にも何度も言及されています。多くの場合、彼らはエリシャとその務めに関連して現れます。これには調べるべき意義があります。その真の意義を理解するために、私たちは主の助けを求めなければなりません。御言葉をいくつか引用しましょう。

 列王記下二・三、五、七、十四、十五~十六。四・三十八~四十一。六・一~七。

預言者の息子たちとは誰で何者なのか

 この特別な形態の預言の務めの序論のために、サムエルの時代に遡らなければなりません。元々、後に預言者たちが担った働きは、祭司たちによってなされていました。律法や神の道に関して民を指導することは祭司の職分でした。しか士師たちの時代に、祭司たちは大いに堕落して、祭司の奉仕は極めて水準の低いものになったため、絶滅しかけて、まったく非効率で無力なものになりました。その後サムエルが登場したわけですが、疑いもなく彼自身も祭司でした。彼と共に変化が訪れ、彼と共にある改革が臨みました。その一つが預言者学校の設立でした。サムエルを校長とするそのような学校の一つがラマにあったという句が見つかります。それについてはサムエル記上十九章に記されています。

 おそらく述べるまでもないでしょうが、「預言者の息子たち」という句を文字通り受け取ってはなりません。これが意味するのは、この人たちは預言者たちの息子たちだったということではありません。彼らは霊的に有望な若者たちであり、霊的奉仕に備えるために一緒に集まっていました。この用意はある極めて明確に定められた道筋に沿ったものでしたが、その主要な目的は一つでした。彼らは律法、特に象徴律法とは異なる口伝律法を徹底的に教え込まれなければなりませんでした。

 祭司の指導は主に象徴律法の路線に従ってなされました。つまり、祭司たちは言葉よりもむしろ行動によって教えたのです。祭司たちが行ったことは、もともと指導する方法でした。しかし、それは象徴や型であり、したがって、民には識別力と判断力が大いに必要でした。象徴的行為を通して神の御旨を見抜けなくてはなりませんでした。状況が純粋な状態にある時、人々は多かれ少なかれ、このような祭司の行動の意義を理解しました。外側の行動によって示された神の御思いを理解することができました。士師たちの時代のように、状況が堕落した時、霊的知覚と理解力はほとんど完全に消えてしまいました。

 エリの健康状態について述べられていることは、民の霊的状態を象徴しています。彼の目は霞んでいたため、ほとんど視力がありませんでした。彼はとても衰弱していたので、自分自身の家庭の道徳生活すら治める力もありませんでした。これは祭司制度末期下の民の霊的状態を二重に表しています。霊的知覚、洞察力がなくなって止んでしまったため、民は道徳的に麻痺して、神の御心に従った統治は事実上姿を消しました。それで、霊的洞察力や識別力(当時「幻」と呼ばれていたもの)が姿を消したので、新しい形の指導が必要になりました。それは口伝形式でした。預言者たちの訓練は、神の御心の象徴的表現や予型的表現によってではなく、言葉による直接的宣言によってなされました。ですから、彼らが訓練を受けたのは口伝律法によってであり、彼らは主の御心が何であるのかを、象徴的行為で宣言するだけでなく、自分の口で言葉として宣言しなければならなかったのです。

 これらの預言者学校が設立されたのは、神の御心を直接的方法で宣言する人々を整えることを目的としていました。これに関係する他の事柄もありました。たとえば、神の観点から見た、民の霊的歴史やこの世の歴史です。イザヤ、エレミヤ、ヨナ、ハガイ、ダニエルの預言を読めば、直接的あるいは間接的に歴史に関わる内容がいかに多いかが分かります。それらの内容は学んで得たものでした。ダニエルが告げるところによると、彼は書物を通して知るようになりました。特に、エレミヤ書を学んだことについて彼は述べています。彼はこれらの預言書を通して知識を得ました。エレミヤ書を見ると、この書き物は多くの歴史を含んでいることが分かります。ですから、預言者学校が設立された付随的目的は、「霊的歴史」を教えることだったのです。


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