すべては御霊からである

 エリシャの事例で次に続くことは、彼の召しを示す暗示と密接に関係しています。エリヤは自分の外套を放って彼を覆いました。その後、エリシャは後退したかのように見えます。彼は新約聖書の中で「まず私の家の者に別れを告げさせて下さい」「主よ、まず行って私の父を葬らせて下さい」と言った人と確かに同じであるように思われます。しかし実のところ、何かさらに深いものがエリシャの内に刻まれて、そのせいで彼はしようと思っていたことができませんでした。道すがら彼がエリヤに言ったように別れを述べたことは何も記されていません。記されているのは、彼が行って、後にあるものをすべて捨てたということです。彼は自分の橋を焼き、直ちに持ち物を清算し、その収益を分配して、エリヤの後について行きました。ここにも、徹底さのしるしが見られます!

 ここに記されている人は、「まあ、上手くいかなくて、自分の新しい仕事の分野があまり首尾良く運ばなかった時のために、この牛たちを生かしておいた方がいいでしょう。そうすれば、またこの仕事に戻ってこれます!」と言う人ではありませんでした。この召命が彼の心に臨みました。時が来たことを彼を知りました。神が自分に触れて下さったことを彼は知りました。彼の内側深くにある何かが彼を虜にして、それから彼は逃れられませんでした。それで彼はすべてを清算して、この内なる召命の道を進んで行きました。

 主な要点は、これをなしたのはエリヤの呼びかけではない、ということです。エリヤの言葉の力だけの場合、エリシャは後を振り返ることができました。つまり、別れを告げに行くことを考えることができました。しかし、エリヤの言葉よりも深い何かがありました。神からの何かが彼の内側に臨み、感傷や地的なものにすぎないものをすべて取り除いて、過去を断ち切って主のために出て行くという働きを彼に徹底的に行わせました。主の働きの中に入る時、人の声よりも深い何かを聞くことが大切です。外側の訴え以上のものがなければなりません。そのために整えられた諸々の集会で、働き人を求める多くの訴え、強い促しがあるかもしれません。外側からの訴えがありえます。促しがありえます。「あなたは行くべきです。神は本当にあなたを召しておられます」と私たちに告げる人々もいるかもしれません。しかし、それでは決して十分ではありません。神がいかなる外側の訴えよりも深い所で語っておられることを、私たちは悟らなければなりません。神が何かをなさったこと、そしてそのせいで昔の関係、昔のつきあい、昔の関心を保留することは到底出来ないことを、私たちは悟らなければなりません。この深い要求がすべてに決着をつけたこと、そして私たちにできる唯一のことは完全に過去を断ち切って主と共に出て行くことであることを、私たちは悟らなければなりません。

 これもまたとても初歩的なことですが、とても重要です。訴えかけの力や人の促しに基づいて出て行く人がとてもたくさんいますが、これは常に非常に危険なことです。同様に危険なのは、人々の上に手を置いて、彼らのなすべきこと、神が彼らにさせようとしておられること、彼らの召しの内容と場所を告げることです。人々の人生に関して人々からまったく手を引いて、人々を主に委ねることを求めようではありませんか。人々のためにその人生行路を何とかして形造ろうとするよりはむしろ、人々から数千マイル遠くに駆け去ろうではありませんか。もし神が語っておられないなら、私たちは自分の影響を人々に及ぼそうとして、その生活を壊してしまうだけです。私たちの心に影響を及ぼすものは、主の御言葉以外に何もあってはなりません。誰かが話して、それによってその場の誰かが主の御言葉の光線のように急所を突くかもしれませんが、それが確実なものになるには、それ以外の要素がなければなりません。それを得る時、私たちにはそれが分かります。神が語られると、すべてが変わります。

 興味深いことに、その日からエリヤの務めの終わりまで、エリシャの消息を聞くことは一切ありません。これはもっともなことです。列王記下の第二章で、エリシャがその主人であるエリヤの携え挙げに関連して出て来ます。この章には三つの要点があります。これらの要点は、証しのこの器を準備するためのこの準備段階における要素です。


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