悲しんで落ち込んでいる人で強い人を見かけたことは一度もない。悲哀、悲しみ、陰気な様子は他の人々に影響を及ぼす。これは伝染して、家族中に広まる。同じように喜びや輝きも伝染して、悲しみよりも広まる。喜びに満ちているなら、あなたは他の誰かを祝福するような希望に満ちた言葉を語る。恐ろしい苦境の中にいる人々をあなたが見つける時、神はあなたをその人々に対する祝福とする。たとえあなた自身が苦境の中にあったとしても、神があなたを慰めて下さった慰めをもって、あなたは彼らを慰めることができる。悲しみの中で喜びを経験し、弱さの中で強さを経験し、長く辛い苦境をあなた自身が乗り越えられたからこそ、あなたは他の人々を引き上げることができ、彼らに難局を切り抜けさせるすべが分かるのである。聖霊を受けてこの聖なる喜びが生活に臨む時に期待できることの幾つかを見ることにしよう。

 第一に、それはわれわれを強くする。話題にするような弱さはなくなる。弱いときも少しはあったが、今は主にあって強い。主には何が出来るのかを告げて、イエスを崇め、高く上げるとき、あなたの力は増し加わる。自分の失敗、不幸、弱さについて話すたびに、あなたはますます弱くなる。「自分は弱く、小さく、無価値である」と言うよりは、恵みの一大供給庫に行って大いに恵みにあずかる方が良い。神の御顔を仰ぎ見て、あなたを巨人にして壁を飛び越えさせ、軍隊の間を駆け抜けさせてくれる、十分な恵みと信仰を求めよ。こうして、あなたは神の御旨を成し遂げるのである。そうできるのは、われわれがカルバリのキリストをしっかり見つめている間である。悔い改めには一目見るだけで十分である。救いを求めている人々は一目見るだけで十分である。戦いを終わらせ、献身して、他のことをすべて為し終えるには、たった一目見るだけで十分である。仰ぎ見ない限り、聖めの祝福や他の経験を得る人は決していない。大騒ぎして麦わらの中を転がって長椅子を叩いたり、絨毯を噛んだりするのも結構だが、何とか乗り越えて一目見なければならない。イエスを仰ぎ見る時、主の喜びが内側に注がれる。われわれは身を乗り出して主が語られるのを見、その御言葉を聞かなければならない。これは他の声や他の人々をすべて遮断することを意味する。これはあちこち見回すことを意味するのではなく、イエスを仰ぎ見ることによって力を得るということである。悪魔どもの連隊全体を打ち破るには一目見るだけで十分である。ただ見上げるだけで力を得るのである。

 イスラエル人たちが蛇に咬まれた時、青銅の蛇の竿が宿営の中に、どのテントからも見えるように設けられた。癒される唯一の方法は見上げることであった。私が思うに、数百のイスラエル人は自分のテントの入口まで這って行くことしかできなかったが、そこから目を上げて見るだけでよかったのである。これこそ、他の物事や人を忘れて――何物にも妨げられてはならないという意味である――「見上げる」という新約の法則の偉大な成功の秘訣である。平然と助言を退けるという意味ではない。聖霊を受けた男女ほど近寄りやすい人、喜んで助言を聞き入れる人は、世界に誰もいない。しかし、礼儀正しく助言を受け入れてそれを尊重し素直に考慮した後で、われわれは依然として主が導かれるように主に従わなければならないのである。

 戦いがわれわれの上に臨む時、自分自身で戦う必要はない。「イエスを仰ぎ見る」なら、イエスがわれわれのために戦って下さることがわかる。試練や試みがわれわれの上に臨み、誘惑が増し加わる時、われわれが知る必要があるのは、ただ「見上げる」すべだけである。「試練が来たら、タンスの中に駆け込みます」と人々が言うのを私は聞いてきた。しかし、試練があなたに降りかかってタンスの中に入る時間がない時もある。祈りつつ神の御子と親密に交わっているなら、路面電車や蒸気船の桟橋にいる時、あるいは仕事の真っ最中に、誘惑が降りかかってきたとしても、ただ目を上げるだけでよい。人々は目に涙をため、あなたの友人たちはあなたが困難に遭っていると思うかもしれないが、そうではなく大丈夫なのである――「イエスを仰ぎ見」よ。


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