われわれは何らかの負債を負っているのだろうか?支払うべき負債が何かあるのだろうか?確かに、聖霊を知り主の霊を理解しているわれわれは、近隣や友人だけでなく全世界に福音をもたらす義務があることを悟らなければならない。誰かが福音をわれわれにもたらしてくれたからには、われわれもそれを他の人にもたらさなければならない。われわれの主の霊は押し進む霊であり、積極的に前に向かって行進する霊である。これが霊的に深いものを常に特徴付けている。今朝、主はこの会衆に向かって「前進せよ」と仰せられるだろう。これが常に福音の標語である。人々を立ち上がらせて、そのテントを他の場所に張らせよ。あなたの娘たちはスラムの中に自分の冠を見いださなければならない。あなたの息子たちは焼け付くような日の下で、あるいは、異国の地の砂だらけの平原で自分の王座を見いだすだろう。この御言葉の霊と常に歩調を合わせて進み続けるなら、われわれは歩き続けて、遂にはイエスがわれわれのために計画されたことをすべて成就するだろう。確かに、親族や友人たちと過ごすのは容易だが、彼らに背を向けて「行くべき所を知らずに」出かけた方がいい。多くの説教者たちは三年、四年、五年、同じ場所にとどまり続ける。自分が依然としてしがみついている会衆が、自分のことを好きでいてくれるからである。多くの時、彼らは立ち上がって去った方がよい。われわれが最も必要としているものの一つは、イエスのこの積極的な霊である。押し出し、押し上げよ。水路に沿って、渓谷に沿って行け。山々を、スラムを求めよ。ジャングルを求めよ、至る所で失われた者を求めよ。この預言は間違いなく人の子についての預言である。「主なる神の御霊が私の上におられる。これは主が私に油を塗って、柔和な者に福音を宣べ伝えさせるためである」。

 この福音は「良きおとずれ」の一つである。われわれの使命はわれわれの主の使命と同じである。主に「良きおとずれ」を宣べ伝えることが委ねられた以上、われわれも同じである。主がどうにかしてわれわれの上に御手を置いて、福音の貧弱な面を惨めに示すことからわれわれを守って下さり、遂には人々がそのような宣べ伝えを恐れて逃げ去るようになるよう、私は望む。もちろん、忍耐すべきこともあるし、非難もある。迫害も受けるだろう。しかしそれにもかかわらず、これは「良きおとずれ」の福音である。この世にもたらされた知らせの中で最も輝かしい知らせは、神の御子のこの福音である。次に、この福音は何らかの欠乏を生じさせるものではあるが、陽気さ、陽光、花々、芳香、あらゆる種類の祝福を帯びているため、われわれは自分の試練をほとんど忘れてしまう。われわれは泣いたり呻いたりするかもしれないが、最後には叫ぶようになる。苦しんでいるが喜んでいる。悲しんでいるが、それでも常に喜んでいる。艱難の中にあるが、決して傷つかない。悲しみがわれわれを妨げることは決してない。この福音は良きおとずれの雰囲気を帯びている。この福音の甘美な面を宣べ伝え続けるよう、私は望む。なぜなら、私は次の事実を見落としてきたからである。キリストが厳しかったのは偽善者たちや、もっとよく知っていてしかるべきなのに人々を欺いていた教会員たちに対してだったのである。キリストは苦しむ者を見ると常に深く同情されたのであり、この福音は良きおとずれの福音なのである。兄弟よ、われわれがこの福音を携えてあなたのところに行く時、あなたはうつむいたり、悲しげな表情をしてはならない。上を見上げて、「神に栄光あれ」と言うべきである。

 われわれはこの福音をしばしば人々に宣べ伝えるが、最初人々は悲しげに見える。もう少し話すと、人々は泣き始める。さらに話し続けると、人々は叫び始める。そして、この主題を大いに恐るべきものであるかのように扱い始める。ああ、愛する人よ、主の従者であるわれわれに託されているこの福音は永続するものであり、かつて人に与えられた使命の中で最も深遠な使命である。これは「主が受け入れて下さる年」を宣言する喜ばしい知らせの福音である。これはヨベルの年、五十年目の年である。これは束縛を終わらせるためであり、隷属を終わらせるためであり、あらゆる奴隷状態に終止符を打つためである。これはイエス・キリストによる完全な勝利である。

 私はこの福音を宣べ伝えることが好きである。この福音は人々を助け、その重荷を取り去り、その黒雲を追い払うからである。この福音は人々の悲しみを忘却の彼方に歌い飛ばすように思われる。私は人々のことを知っている。私は人々を親しく知っている。私は人々が苦しんでいるのを知っているが、人々が集まる公の集会でそれに気づく人は誰もいない。彼らの苦しみは隠されて、喜びと陽光と微笑みが溢れる。だから、「この福音は人々を陽気にする」と人々に告げてほしい。かりにこの福音が少しばかりの迫害をもたらしたとしても、主は王国のブドウ酒を注いでそれを忘れさせるので、あなたはほとんど迫害を感じなくなる。主はあなたを酔わせるので、たとえ人々があなたを蔑んであなたに向かってあらゆる悪口を言ったとしても、あなたは楽しんで極みまでも喜ぶのである。


オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館
オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館へ

コメント
トラックバック
トラックバックURL
コメントフォーム
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
全記事表示リンク
検索フォーム
個人のブログに関するリンク集
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

電子書籍
Glorious Secret
ジェシー・ペン-ルイス
「栄光の奥義」


The Cross of Christ
アンドリュー・マーレー
「キリストの十字架」


ランキングサイト
にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 聖書・聖句へ

人気ブログランキングへ ブログランキング

ブログのまどランキングへ ブログ王へ

ブログランキング【くつろぐ】

QRコード
QR
カウンター

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ