最後の試練

 しかし、このテサロニケ人たちにはもう一つのことがあります。この世の状況はますます困難なものになりつつありました。この世の状況は悪い状況から、さらに悪い状況になりつつありました。この親愛なる人々は、数々の出来事や活動中の諸勢力を見て、思いました、「主が戻って来られるようには見えませんし、主の王国が到来するようにも見えません。まるでサタンが好き勝手にやっているかのように見えます。状況は悪い状況から、さらに悪い状況になりつつあります。状況は変わるはずだし、『新しい天と新しい地』、新しい状態の世界が到来するはずだ、と私たちは思ってきました。キリストとその王国の到来と共にこうしたものが実現する、と私たちは思ってきました。それなのに、その兆候は何一つありません。むしろ、状況はその反対の方向に進んでいます。世界はますます悪くなりつつあり、悪人たちがますます跋扈するようになりつつあります。悪魔からのものが昔よりもますます増えているように思われます」。

 さて、使徒はこの問題について手紙を書いて言いました、「見て下さい、それは状況の悪化を意味するものではありませんし、あなたたちの期待が失望に終わったことを意味するものでもありません。このようなことが起きてその頂点に達しない限り、主が戻って来られることはないのです。『不法の奥義はすでに働いています』。主が来られる前に、二つの出来事が起きなければなりません。

 まず第一に、一大背教が起きなければなりません」。一大背教ですって?クリスチャンたちが背教するのでしょうか?信仰を告白するクリスチャンたちが背教し、主から遠ざかり、逆戻りするというのでしょうか?このテサロニケ人たちにとって、これはあまり実際的な話ではありません!そうです、終末に向けてこのようなことがまさに起きるのです!主の再来が近づけば近づくほど、この試練によってますます人々は篩にかけられます。人々は篩にかけられるでしょう。背教があるでしょう。多くの人々――信仰告白者たち――は言うでしょう、「こんなことはやってられません。これ以上、こんなことはできません」と。彼らは主に従うことに背を向けるでしょう。常にそうでした。私たちの主が肉身を取っておられた時代もそうでした。終末にはそうなるでしょう。「ああ、何と期待はずれなことか!」。ああ、そうです、しかし理解しておいて下さい、このようなことが起きるのです。しかし、これはすべてが狂ってしまったことを意味するのではありません。まさにそのような状況になるのです。主が一群れの人々を取り去られる時、その人々は最後まで主と共に歩み通した人々でしょう。それで、主は試練につぐ試練を与えるのです。「さて、あなたたちテサロニケ人たちよ、どうか理解して下さい。主はあなたたちをテストしておられるのです。あなたたちが最後まで進み通すかどうかをテストしておられるのです」。信者の内に信仰が根付いているのか、それとも口先だけのものなのか、明らかにされなければなりません。ですから、時のしるしを誤解してはなりません。

 次に二番目の点です。「反キリスト、罪の人、悪魔がますますのさばっているように思われる」と彼らは考えました。確かにそうでした。「しかし」と使徒は言いました。「罪の人、反キリストが現れない限り、主の日は到来しません」。「ああ、私たちは反キリストではなくキリストが来られると思っていました!」。ああ、しかし、反キリストが来ない限り、キリストは到来されません。混同してはなりません。この世にサタンによる一大運動が巻き起こり、まるでサタンが受肉したかのように思われたとしても、そして、サタンが受肉したもの――それは人の姿や組織の姿を取るかもしれませんが、その形がどうであれ――がキリストに属するものを必死になってことごとく消し去ろうとしたとしても、それは悪いしるしではありません――主はまさに来ようとしておられるのです!悪魔がすべてを押し流そうとしているように思われる時、これは良い知らせです。これは前兆です。主は近いのです。

 「しかし、これらのことが起き始めたら、上を見上げて、あなたたちの頭を上げなさい。あなたたちの贖いが近いからです」とイエスは言われました(ルカ二十一・二十八)。ですから、苦難が増加し、忍耐が試され、サタンがのさばって権力を手中にしつつあるように思われたとしても、欺かれてはなりません――「自分たちの希望は実現されない」とあなたたちに言う者どもを許してはなりません。これを逆手に取って言いなさい、「これらのことこそまさに、私たちの希望がまさに実現されようとしている証拠なのです」。これは苦難の時のための良い知らせであり、苦難の中にあるクリスチャンたちのための良い知らせであり、サタンが最悪のことを行っている時のための良い知らせです。主は近いのです!


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