第五信 審くなかれ

 あなたがたは人の過失あやまちを見ると、とかく自分の過失を忘れて人をさばきたくなるでしょう。しかし審きなさるな、審かれないためにです。あなたがた自身を顧みてごらん。大きな審判さばきを受くべき身ではありませんか。そんな憶えがないと誰がいえますか。活ける神の手に陥るのは恐ろしい事です。そのようにみづから審かるべき身でありながら、なお厚かましくも人を審こうとするとは。むしろ人の過失を見たら自分の罪を思いだしなさい。そうでなくて、もしあなたがたが自分を忘れて人を審くなら、もしあなたがたが高ぶった心をもって人を量るなら、そのあなたがたが審く審判で、あなたがた自身が審かれなければなりません。そのあなたがたが量る計量はかりで、あなたがた自身が量られなければなりません。神は審くものを審きたもうのです。人を審くものは自分の審判を積むのです。なぜあなたは兄弟の目にある塵を見ながら、あなた自身の目にある梁木うつばりを認めないのですか。どうしてあなたは兄弟にむかって、お前の目から塵を取りのぞかせろと言おうとするのですか、ごらん、あなた自身の目に梁木があるのに。偽善者よ、まず自分の目から梁木を取りのぞくがいい。そうしたらはっきりと見えて、兄弟の目から塵を取り除くことができるだろう。

 虚しい事のついでに、もう一つ私は注意しよう。聖なる物を犬に遣ってはいけませんよ。また真珠を豚の前にほうってはいけませんよ。恐らくかれらはそれを足の下に踏みつけ、そうして振りむいてあなたがたに噛みつくだろう。あなたがたは思うかも知れない、犬でも豚でもただくしてやりさえすればいいのだと。しかしそういう親切の虚しさは、妄りに審くことと変わらないのです。犬には犬に遣るべきものがあり、豚には豚にほうるべきものがある。もしあなたがほんとうに聖なる物の聖さを解するなら、また真珠の貴さを知るなら、どうしてそれをパン屑や嶋豆のように、造作もなく犬豚のまえに投げだすことができよう。偽りの謙遜は倣慢ほどわるい。


オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館
オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館へ

コメント
トラックバック
トラックバックURL
コメントフォーム
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
全記事表示リンク
検索フォーム
個人のブログに関するリンク集
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

電子書籍
Glorious Secret
ジェシー・ペン-ルイス
「栄光の奥義」


The Cross of Christ
アンドリュー・マーレー
「キリストの十字架」


ランキングサイト
にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 聖書・聖句へ

人気ブログランキングへ ブログランキング

ブログのまどランキングへ ブログ王へ

ブログランキング【くつろぐ】

QRコード
QR
カウンター

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ