次に、アブラハムの僕の証しに注目しよう。彼には述べるべき明確な決定的証しがあった。彼は聖霊を象徴しているだけでなく、御霊に満たされて御霊によって力づけられている弟子たちをも象徴する。「私はアブラハムの僕です」が、この人の言葉だった。聖霊に満たされる時、われわれははっきりした明確な証しを持つようになる。この人は自分がアブラハムの僕であることを知っていた。彼はそう推測したのでも、望んだのでも、仮定したのでもない。彼は知っていたのである。なぜなら、彼は「私は……です」と述べたからである。自分が何者なのか、どこから来たのかはっきりしていなかったなら、彼は決してレベカを射止めることはできなかった。自分がキリストのものであることをはっきりと知っていないなら、クリスチャンが他の人々をキリストに勝ち取る見込みはない。

 われわれが聖霊を受ける時、聖霊は義認とカルバリを大いに強調して明らかにされる。それゆえ、自分の回心についてどんな疑問があったとしても、疑問はすっかり無くなる。ペンテコステを経験していなければ、多くの人は自分の回心の時を特定できなかったであろう。ペンテコステを経験した時、御霊の照らしの下で、自分が回心したことを彼らははっきりと理解したのである。

 われわれは明確な積極的証しを持たなければならない。昔のユダヤ人は、軍隊で地位を得る前に、自分の家系を示す必要があった。それと同じように、自分が救われていることを知らない人々は、神の試みを経た勝利の軍隊で地位を得るのにふさわしくない。しかし注意せよ。僕であるエレアザルは、自分の主人が誰なのかに関して率直な証しをした後、もはや自分自身については何も述べず、父とその息子について直ちに示し始めたのである。「彼は自分から語るのではありません」。彼は父の資力について語る。「主は私の主人を大いに祝福して、大いなる者とされました。主はまた彼に羊、牛、銀、金を与えられました」等。

 愛する人よ、われわれの主人を適切に示さない限り、われわれが大成功を得る見込みはない。彼は偉大な神である。神は数え切れない無限の富を持っておられ、千の丘の牛と、諸々の世界が渦巻く宇宙とを所有しておられる。何と多くの人が神を不正確に伝えていることか!「連中の神はとてもちっぽけな神である」と世人は考えているに違いない。

 信仰を告白する多くのクリスチャンは、彼らの神が自分たちのために常に多くのことをしてこられたことを知らない。彼らの生活は、神は彼らに完全な勝利を与えることができず、すべての罪から救えもしないことを示唆している。彼らの霊性は、彼らが礼拝していると告白している神を辱めている。こんなよろめき、ぐらついている、痩せこけた個々人、「曲がった道」を造り出し、「禁じられた道」から進み入る連中が神の子供であると、一体誰が思うだろうか?こんな痩せこけた姿の連中が王の食卓に座るなどということがありえるだろうか?救いに対する何たる茶番か!天に対する何たる侮辱か!

 自分の主人は富んでいてとても偉大な者であることを僕がレベカに明らかにした後、主人には一人息子がいること、そして、自分は今その息子のために妻を得る使命を帯びていることを僕は彼女に告げた。エレアザルがこんなにも絶賛しているこの世継ぎにレベカは惹かれた。「私が父からあなたたちに遣わす慰め主、父から発する真理の御霊が来る時、彼は私について証しします」。「彼は私の栄光を現します。私のものを受けて、それをあなたたちに示すからです」。

 神の資力の大きさを啓示することにより、また、キリストの性格の至高の素晴らしさを実証することにより、御霊は人々を勝ち取って恵みと救いにもたらす。僕はレベカに遠方にいるとても魅力的な人物を示し、その人物と結ばれる幸いを示した。その人の妻になるなら、イサクのものはすべてレベカのものになる。エレアザルの振る舞いは卓越した試金石である。この試金石により、われわれの務めの妥当性が試される。最も霊的な教えは、キリストを極みまで救うことのできる方として、常に十分に示す。このような教えには、人の理論や理屈の余地はない。自分自身を宣べ伝えることを願う人は、これらのおもちゃをとても上手に使いこなすだろうが、聖霊の説教者はイエスを指し示す。


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