「飢え」。「飢饉」の場所に入るたびに、口が固まって黙って座り込んでしまう聖潔派の人々が大勢いる。今日、そのような場所がたくさんある。飢饉は都会のほとんどすべての教会に見いだされる――福音の飢饉、魂の真の糧の飢饉である。しかし、だからといって、声を押し殺したり、黙って引退していいのだろうか?そのような時は、飢饉の中でも「圧倒的な勝利者」になれることを証明するチャンスである。私は心に堅く信じているが、素晴らしい確固たる聖霊の福音を担う人が二、三人でもいるなら、ほぼいかなる種類の飢饉も祝宴に転じることができる。私は時々、ひどく干からびた教会に行く。この前、ニューヨーク市に行った時のことである。私は退役者名簿のことで、少しの間、尊い妻を待っていたのだが、その時、その大都会のある教会に潜り込んだ。私の心は飢えていた。私は大きな重荷を負って飢えており、幾ばくかのパンを欲していた。私は講壇を見上げたが、そこにパンはなかった。会衆席を見たが、そこにもパンはなかった。そこで私は言った、「主よ、あなたは私の期待を裏切らない御方です。一緒に少し食べましょう」。すると、主は食卓を設け、亜麻布をかぶせ、食器とコップを並べて下さり、われわれは一緒に夕食を食べたのである。主はご自身と一緒に夕食を備えて下さった。あなたや私がこの経験をする時、われわれはいつでも夕食を食べられるようになる。説教者がわれわれを養ってくれなくても、キリストにわれわれのささやかな食卓を設けてもらって食べればいいのである。そして、その食卓のおこぼれにあずかれる人が誰か見つかるなら、われわれはその人たちをも養えるのである。神は飢饉の中でもわれわれを圧倒的な勝利者にして下さる。今日、多くの飢饉がある。乾いた場所でわれわれを水の井戸にする経験を、神はわれわれに与えて下さる。われわれの周りの人々は、何と飢え渇いていることか!「あり余るほど多くのもの」を持っていたなら、どれほど多くの人を潤せたかわからない。

 「裸、危険、剣」。あなたはこれに驚いたかもしれない。しかし、私は信じているが、食べ物や着物や粗末な家といった問題のせいで後退する人々が、他の問題で後退する人々よりも最終的に多いのである。ほとんど着るものが無い時がパウロにあった。しかし、彼は裸でも「圧倒的な勝利者」だった。けちな諸教会が彼に金を払おうとしないことでもない限り、彼は決して天幕造りをしようとしなかった。その後、彼は天幕を造って、着物を買って再び宣べ伝えに出かけるのに十分な費用を稼いだ。しかし、天幕を造っている時も、宣べ伝えている時と同じように、彼は勝利者だったのである。私はそのような者になりたい。われわれがこの水準に達することを私は望む。これらのものがここにあるのがわかるが、私は信じる。神は、これまでわれわれが目にしてきたものよりも無限に偉大なものにわれわれを到達させようとしておられるのである。われわれはこれらのものを持っているだろうか?

 「剣の危難」。今日、人々はどれほど脅かされていることか!諸教会の中で脅かされ、諸教会の外でも脅かされている。「聖潔の宣べ伝えや聖潔の証しを止めないなら、会堂から追放するぞ」と脅かされているのである。まあ、会堂から追放されることはあまり悪いことではないが、われわれが望んでいるのは、追放される時、心のうちに勝利を得ることである。友人がいない時、優しい言葉をかけてくれる人が誰もいない時、心のうちに勝利を得ることである。集会のあと誰かと話そうとしても、その人たちは他の誰かと話すのに大忙しの様子で、われわれを冷たくあしらい、われわれと握手する時間もほとんどなさそうな時、そこですぐに止めて、心の中で十日間の野外集会を開けるほどに、われわれを上機嫌にさせてくれる救いをわれわれは欲する。

 愛する人よ、われわれに臨みかねない恐ろしい事がいくつもある。自分に何が臨むのか、私にはわからない。しかし、私は知っている。われわれは恐ろしい時代に生きているのである。また、私は知っている。無限地獄の門が燃え上がっている此岸のどこにおいても、われわれを「圧倒的な勝利者」にする経験を、この御言葉はあなたや私に提示しているのである。神の恵みにより、この道を進み抜くことを私は決意している。この一事を私は知る。聖霊を受けない限り、この経験を得ることは決してない。聖霊だけがわれわれの戦いを戦うことができ、聖霊だけがわれわれの敵を打ち負かすことができ、聖霊だけが供給を与えられるからである。もし聖霊を受けておらず、聖霊をあがめておらず、聖霊に仕えていないなら、成功する見込みはない。回心してから、あなたは聖霊を受けただろうか?

一八九八年十二月三日、シンシナティでの説教


オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館
オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館へ

コメント
トラックバック
トラックバックURL
コメントフォーム
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
全記事表示リンク
検索フォーム
個人のブログに関するリンク集
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

電子書籍
Glorious Secret
ジェシー・ペン-ルイス
「栄光の奥義」


The Cross of Christ
アンドリュー・マーレー
「キリストの十字架」


ランキングサイト
にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 聖書・聖句へ

人気ブログランキングへ ブログランキング

ブログのまどランキングへ ブログ王へ

ブログランキング【くつろぐ】

QRコード
QR
カウンター

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ