御言葉は、「しかし、自分の神を知る者は、強くなって偉業を成す」と述べている。

 少しの間、個人的経験に関して、「強く」と「偉業を成す」というこの二つの言葉に注目することにしよう。われわれ自身の経験がすべてまったく無価値であることを悟る時、われわれは強くなり始める。他人の助けを放棄しない限り、われわれは決して神を見いだせない。「神だけ」を望む時、救われる時が到来する。救われた後にわれわれがよく犯す間違いの一つは、他の誰かに頼り始めるようになることである。神はわれわれを目覚めさせ、罪を認めさせ、回心させて下さった。われわれはこれに感謝するが、その後、矛盾したことに、他人に頼ってしまうのである。神がわれわれを救って下さったことを、われわれは知っている。しかし愚かにも、救いは最初から最後まで主によることを忘れて、われわれは自分自身を聖めようとするのである。聖別は、働きや、成長や、発達や、死や、進化にはよらないし、神ご自身以外の何物にもよらないのである。

 一人一人が神の個人的啓示を受けなければならない。ヤコブはペニエルの後、まったく別人になった。ヨブの人生は、「今や、私は自分の目であなたを見ました」と言えるようになってから激変した。モーセは、ホレブで神の火に遭遇した後、決して同じままの人ではなかった。ヨシュアは、もし主の軍勢の将に会っていなければ、決してエリコを取れなかったであろう。イザヤは、「高く上げられた御座の上に座しておられるエホバ」を見るまで、あまり預言しなかった。パウロは高位の聖職者だったが、ダマスコへ行く「大路」で神に出会うまで、彼の人生は失敗以外の何ものでもなかった。われわれはみな、自分のために神に出会わなければならない。神を知る個人的知識により、われわれは強くなる。積もった咎の山々は溶け去り、悲しみの大波、苦悩と混乱の波は、「川のように流れる平安」に所を譲る。

 われわれの経験だけでなく生涯の働きにおいても、われわれは強くなって、神のために偉業を成さなければならない。われわれが神をすべてのすべてとして認識し、しかるべく神を知る時、われわれはロバの顎骨を取って、千人のペリシテ人を屠れるようになる。雄羊の角でエリコを陥落させ、少年の投石器で巨人を屠り、大麦のパンをミデヤン人の宿営に転がして武装した三十万の人と戦わせることができるようになる。神は一匹の虫けらで山を粉砕することができる。神が必要とされるのは一匹の虫けらだけである――虫けらは多くないのである。

 ああ、われわれが神を知ってさえいれば!もし知っていれば、われわれは天を開いて罪を裁き、罪人のために救いをもたらすことができたであろう。牧者の杖一本だけで、堅い岩から水を流れさせて、三百万人を潤すことができたであろう。緊急に必要とされているのは、より多くの頭脳、金銭、雄弁さ、人間的魅力、新しい方法や優れた取り決めではない。われわれに必要なのは、神、全能の神、圧倒的な神、すべてを征服する神を知ることだけなのである。

 方法や手段に束縛されてしまう大きな誘惑がある。われわれは数匹の魚を捕らえると、自分の網に香を焚いてしまう。ある方法で成功を収めると、その方法が唯一の方法だと決め込んでしまう。われわれは何度も同じことを繰り返してくれるよう神に期待するが、神がそうしてくれないと失望する。

 自分で事を為そうとすることがあまりにも多いのである。ゲネサレの海の弟子たちのように、われわれが自分に頼って船を動かそうとするので、主は横になって寝てしまうのである。われわれが嵐や危機に陥るのも無理はない。主を起こして、主が大いなる平穏をもたらされると、またもや自分で舵を握って自分で船を管理しようとすることがあまりにも多すぎる。われわれが手を付ける時、主は手を引いて大将としての地位を放棄されることがわかる。もしわれわれが神のキリストを聖霊のパースンにより認識し、われわれのためにわれわれの戦いを戦うことを彼に許しさえするなら、「主に殺される者は多い」ことがわかるだろう。「戦いはあなたのものではなく、神のものだからである」。「あなたたちはこの戦いで戦ってはならない」。「じっとして神の救いを見よ」。「あなたが生きている日々の間、あなたの前に立つことができる者は誰もいないであろう」。


オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館
オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館へ

コメント
トラックバック
トラックバックURL
コメントフォーム
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
全記事表示リンク
検索フォーム
個人のブログに関するリンク集
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

電子書籍
Glorious Secret
ジェシー・ペン-ルイス
「栄光の奥義」


The Cross of Christ
アンドリュー・マーレー
「キリストの十字架」


ランキングサイト
にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 聖書・聖句へ

人気ブログランキングへ ブログランキング

ブログのまどランキングへ ブログ王へ

ブログランキング【くつろぐ】

QRコード
QR
カウンター

Page Top
Powered by FC2 Blog | | Template Design by スタンダード・デザインラボ