ここにまっすぐ進んだ人がいた。彼はいつもまっすぐに進んだ。彼はまっすぐ歩み、まっすぐ語り、まっすぐ説教し、まっすぐ生き、疑わしいいかなるものとも関わろうとしなかった。彼は全く潔白な人だった。今日、神がわれわれを助けて下さり、三つの世界の中で、われわれが何者なのか、どこにいるのか、どこに属しているのかを、人々が知るように歩ませて下さいますように!私は人々に知ってもらいたい。天にいることを知ってもらいたいし、地獄にいることを知ってもらいたいし、シンシナティにいることを知ってもらいたい。私が「羊皮協会」に属していて「この世はそれにふさわしくない」ことを知ってもらいたい。私は、私の邸宅の用意が整うまで、喜んでテントや穴などに住む。私の邸宅はほとんど用意が整っている。最後の僅かな仕上げを待つばかりである。この人について触れたい次の点は、その住まいである。もし義しく歩み、正しく語り、耳をふさいで血なまぐさいことを聞かず、目を閉じて悪を見ず、あらゆる汚らわしいことから手を洗うなら、そのような人がどこに住むのかを知りたい。この書は、「このような人は高い所に住む」と私に告げる。ああ、神に感謝せよ!このような人は山頂に住んで、山の景色と空気と陽光にあずかるのである。マラリヤや、川煙や、低地の瘴気を足の下にしていたのである。この罪深い世の埃や騒音や大騒ぎを足の下にしていたのである。空が澄んでいてすべてが静穏な所に生きていたのである。この人の足下で雷が轟き、雲が逆巻くこともあるかもしれないが、この人のいる所では常に太陽が輝く。この人がいるのは、決して太陽が沈まないところ、永遠に花が咲いているところ、聖徒が決して死なないところなのである。

 「クリスチャン経験の山頂に絶えず生き続けることはできない」と人々は私に言う。しかし、それが出来た人がここにいる。私は信じているが、この人にできたのなら、われわれにもできる。「このような人は高い所に住む」。このような人がかりに谷間に降りて来ることがあったとしても、それは他の誰かを連れ上るためだったにちがいない。彼の家は高い所にあった。火の中から誰かを救い出すために降りて来ることも数回あったかもしれない。しかし、その住まいは山頂にあった。ああ、クリスチャンの山頂経験のゆえに神に栄光あれ!

 この優れた人に関して気づいた次の点は、この人はこんなに高い所にいたのに全く安全だったことである。「堅い岩はそのその砦となり」。「高度な経験は危険である。あまり高く上ると落ちてしまう」と人々は言う。第一に、そのように言う人々はこの経験の逆説を理解していない。すなわち、クリスチャン経験においては、落ちるおそれのない高みに至ることができるのである。ただし、これは正しい場所にとどまるならの話である。われわれは下ることによって上る。人が遥か高く上るのは、顔を岩につけている時である。顔を岩につけているなら、落ちるおそれはない。転がることしかできない。危ないのは、顔を岩につけていない人々である。その場所では安全である。なぜなら、「とこよの岩」、かたい岩が砦になってくれるからである。頑丈な人でも安全とは限らない。安全な場所にいるから安全なのである。

 私は人生で今ほど弱っていることはなかった。しかし、私は堅固な所にいる。私は宇宙を御力によって保っておられる方に懐かれている。諸々の世界を生じさせた力によって保たれている。今ほど自分の弱さを感じることはなかったが、他方、主が私を天のエンジンにつないで下さっていることも感じている。私が倒れるのは御座が倒れる時だけである。私は信じている。引き返すよりは別の道を進む方が楽な地点に至ることは可能である。「神聖な引力」が私をこの別の道に引き寄せているのを私は感じる。この引力は私を天の港に連れて行くまで働き続けると、私は考えそうになる。ああ、何と安全なことか。自分自身による安全ではまったくない。われわれを保って下さる神の御子イエス・キリストによる安全である!「ウサギはか弱い生き物だが、その巣を岩の上に造る」。ウサギにそうできるなら、間違いなくわれわれも砦のための堅い岩を持つことができる。そして、第二の祝福を受ける時、われわれはこの堅い岩を得るのである。


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